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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

競争激化

カタログ印刷、冊子印刷の料金が競争激化しています。
ネットで見積もり依頼ができて、発注、入稿までネット完結する時代。
あとは値段勝負しかないようです。

商品カタログ、リーフレットなどはイベント、展示会が減り減少しています。
名刺さえ交換する機会が減っているのではないでしょうか。
それにしても、ある一社だけが格安な見積もりを出しているのを見ると工場稼働率が低いことが予想されます。

稼働率と見積もり金額

印刷業界は設備産業。
印刷機械を所有している場合は印刷工場の稼働率が指標になります。
稼働率が低い状態は赤字の垂れ流しになるので、工場を稼働させるための受注に走るときがあります。

特定の期間だけ安値受注をし、印刷工場の稼働率を上げて赤字の金額を減らすのです。
今回、他社より大幅な安値で見積もりしている企業はそのような状況が続いているのではないでしょうか。

極端に安い

他社に比べて極端に安い金額で見積もりしている企業があると、心配になることがあります。
末期的な状況なのかもしれない、と感じることがあるからです。

入札方式で受注が決まる場合は他社の金額がわかるときがあります。
こんな金額ありえない。
それくらい低い金額の場合もあり、原価割れで受注しているのではないか、と疑ってしまうのです。

コストの差

極端に安い金額で提供できる会社はほとんどありません。
原価を他よりも大幅に下がることができる企業は限られています。
コストが他よりも低いのが続くこともありません。

そう考えると、格安の見積もりは異常と判断することになります。
格安の見積もりが正常ならば追随しなければなりません。
コストを下げる手法を探すことになります。
ココは、判断のポイントとして大切なところ。
冷静に判断したいところです。

まとめ

価格設定は経営の根幹です。
間違えれば経営が路頭に迷います。
最悪の事態を招くこともあります。
なので、他社の価格は、『継続的な価格』なのか『突発性の価格』なのか、担当者の暴走なのか、を判断することになります。

突発性の価格なら追随する必要はありません。
しかし、継続的な内容であるならば、コスト見直しも含めた価格検討が必要になってきます。
経営者しか判断できない領域です。

価格戦略によって経営が改善する、赤字が黒字になることも少なくはありません。
大切であり欠かせない部分です。