fjconsultants Blog:4,516投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

チームマネジメント

リーダーはメンバーを抱えチーム運営をしていますが、チームマネジメントの種類はさまざまあります。
その中でも、リーダーの実力が低いと感じさせるできごとがあります。
それが、チーム内に敵を1人つくってしまうリーダーです。
敵を1人つくることで、他のメンバーの結束を固める手法です。

しかも、毎年のように敵となるメンバーが替わります。
イベントを毎年やっているような感じです。
それにしても、このようなことをなぜするのでしょうか。

結束できない

おそらく、このように敵を1人つくってチームの結束を図ろうとするリーダーにはまとめる力がない。
リーダーとして自信がないケースもあります。
そのため、常に敵が必要なのです。
メンバーの誰かがちょっとした不満を言えば、その対象となる人を徹底的に仮想敵として扱ってしまいます。
いわゆる問題児扱いにしてしまうのです。
「現在チーム内の問題は、・・さんだけです。他のメンバーは結束が固く大丈夫です」と報告している感じでしょうか。
そんなことをしなくてもチームは結束できますし、まとまるはずです。

meeting

関係調整能力不足

今後のリーダーに必須と言われているのが関係調整能力。
人間関係の調整力です。
今回取り上げた敵をつくるリーダーのケースも、チーム内のバランスを調整できる能力が不足しています。
騒ぎ立てるだけで調整はほとんどしていません。
あたふたしているだけです。
本当は利害関係者を調整し着地点を見つけるのがリーダーの役割です。
その点を自覚していないのかもしれません。
もし成長するならば関係調整能力を伸ばすしかないのです。

まとめ

5人から8人のチームリーダーなら誰でもできるようになる、と言われています。
しかし、上記のような常に敵をつくりながら他のメンバーだけで結束させるリーダーは適性が疑われます。
しかもチームの結果にも結びつきません。
別の側面から見たら『他責』をベースにするリーダーとも言えます。
だれかを敵にしながら、しかもその人に責任を押しつける。
業績不振になれば敵となった1人の責任にしてしまうでしょう。
報告を聞くと毎回のように「問題が発生しています」からはじまります。
聞いている方は恒例行事のような感覚にさえ陥ります。
リーダーは、他責にしない。
リーダーは、関係調整能力でチームを束ねる。結束を固める。
その基本に戻ってほしいと思います。