fjconsultants Blog:4,603投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
センス
「どうして気がつかないのか、センスがないと思う」
そんな表現があります。
できないことを《センス》という切り口で語ってしまう現象。
これを言われたが人はどう感じるのでしょうか。
もしくは、センスがないと言っている人はどのような感覚の人なのでしょうか。
その点を詳しく見ていきます。
センスとは
センスを定義することができるのか。
その疑問からスタートしてしまいます。
生まれ持った能力・先天的な能力と定義する人もいるでしょう。
しかし、先天的だけとは限りません。
後天的に身につけた能力もセンスと定義して問題はありません。
では、なぜセンスという言葉が用いられるのでしょうか。
これは、教えることができないと判断した人が使う言葉だと定義できると思っています。
どういうことか。
教える立場の人が、何度教えても相手が習得しないときに「センスがない」と表現をしてストップすることです。
教わる人の能力が低いのではなく、教える立場の人の能力が不足していると定義した方がいいのではないでしょうか。
リーダーとしてのセンスがある・ない。
経営者としてのセンスがある・ない。
そんな表現は不要だと感じるのです。
成長が止まる
センスという単語を使うだけで、成長が止まる。
センスには先天的なという意味でとらえる人がいるからです。
先天的なものがない、不足していると言われたら成長する意欲も減退するでしょう。
なので、センスという単語はNGワードだと感じます。
使っていはいけない言葉というより、使わなくても良い単語でしょう。
センスという言葉を聞いた人が誤解する可能性が高い単語。
そう思って間違いないです。
まとめ
行き詰まると「センス」という言葉で片付けようとする場面を見たことがあります。
結論を出す、終わらせようとするための言葉になりかねません。
言葉の繊細さを感じる瞬間です。
どうして言葉にこだわるのか。
これは世代が若いほど言葉に敏感だからです。
ハイセンシティブな人が多い。
そう感じているからです。
ちょっとした表現が受け付けない。受け入れられない。
そんな場面が増えているのです。
ジェネレーションギャップと表現されますが、感覚の違いを単語が表現しています。
言葉の使い方がジェネレーションギャップの根元なのです。
根元がわかっていれば、言葉を丁寧に発するようになる。
ジェネレーションギャップも解消していくのです。