fjconsultants Blog:4,623投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
NO2の形成
組織にはチームごとにリーダーがいます。
リーダーの下にはNO2が自然と形成されます。
経験年数がある人がNO2のポジションになっていく。
NO2の存在はチーム形成において予想外に重要なポジション。
リーダーの力量も求められていますが、NO2の行動も影響があるからです。
今回は、このチームのNO2について焦点を当てていきます。 (ここでいうNO2とは社長の次に来るNO2ではありません)
NO2の課題
NO2の成長を考える前に、NO2のマイナス点、課題から取り上げます。
チームリーダーの下に位置するNO2がチームリーダーについて批判する。
これが最大のマイナス点。
「リーダーのここは間違いだ」
「リーダーはこれができてないよね」
と評論家のごとくチームメンバーに語り出す。
さらに状況が悪化するチームを見ると、NO2が自分のチームをつくり出す。
チームの中にさらにチームができてしまう。
チームが分裂してしまうのです。
これではチーム運営はできません。
では、このようなNO2の方をリーダーにすれば上手な運営ができるのか。
やってみたことはありますが、結果は出ません。
単なる批評家は、リーダーになっても誰かの責任にしたがります。
NO2のときは、リーダーがわるいと言う。
リーダーになれば会社がわるいと言う。(会社の方針がまちがっている等)
結局のところ活躍する人材の状態ではないのです。
NO2の成長ポイント
では、こうしたNO2の成長はどのようにすればいいのでしょうか。
観察してみるとわかることがありました。
NO2のポジションに対して安泰だと感じているのです。
「自分がいなければ困るでしょ」
といった自信です。
裏を返せば競争の原理はそこにありません。
なので、良い意味での成長もないのです。
だからこそ、成長のための競い合いの状況をつくること。
NO2のライバルになるような人を配置する。
ライバルになるような人を育てる。
そこからだと感じます。
チーム内の批評家、評論家は、チームの課題点が見えており能力的には優秀。
だからこそ方向性を変えて成長してほしいといつも感じます。
まとめ
チーム力を最大限にするには、メンバーにそれぞれ求められるものがあります。
NO2はリーダーをフォローする立場です。
あるべき姿としてはフォロワーです。
批判する立場ではありません。
評価する立場でもありません。
その点を理解するかしないかが分岐点になります。
理解しない場合は、更なる成長を促す環境をつくってあげる。
そう感じます。