fjconsultants Blog:4,657投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
正解を求める
結論から言えば正解を求めるほどゴールに到達しない。
なぜなら、正解しか求めていないので途中でストップし、スタートに戻るからです。
いつまで経っても完成しない。
到達できない状況が続くのです。
《正解主義》とも呼ばれます。
正解を求める人の特徴
正解を求めたがる人には特徴があります。
判断基準が正解と不正解。
そのふたつしかありません。
二元的思考と呼ばれていますが、白黒、敵味方、正解不正解などと2つに分けたがる考え方です。
そのため、ご本人も余裕がなく人に影響されやすい。
自分が人からどう見られているかを考え始めると、
・良く見られている
・良く見られていない
の2つしかないのでストレスがたまりやすい。
1日が終わっても、良かった、もしくはわるかった、しかないのでいつも審査されている気分。
疲れてしまうでしょう。
良いもわるいもない、という状態が存在しないのです。
指摘ばかりする
それ間違っている。
と指摘ばかりする人がいますが、これも正解だけを考えて発言しています。
間違っているのだが、そこからどのようなプロセスでゴールに到達するのかは言わない。
正解しか存在しないので、不安があると明確なことは言わなくなる。
しかし、間違っていることはわかるので指摘はしてしまうのです。
経営は、将来を完璧に見通すことはできません。
100%正解、90%正解を求めて進めようとするとリーダーは矛盾が生じます。
不確定な領域をあえて設ける必要があるでしょう。
不確定なことはあいまいなことですが、雑なことではありません。
不明瞭ではありますが手を抜いているわけでもありません。
その点の見極めがここでは求められているでしょう。
修正を求める
正解主義の反対は《修正主義》。
改善主義とも言います。
正解はわからないが正解に接近するために修正をしながら進める。
大きく間違っていれば計画から練り直し。
戦術レベルで間違っていれば行動修正をかける。
実戦自体がテスト(試行)をしているようなものです。
混沌とした先行きのときは修正しながら進めればいいのです。
業界が不透明な時期もあります。
世の中が不確定なときもあるものです。
そのようなときほど修正しながら、改善しながら、正確性を高めていく。
修正しながら進めていくことでわかることもあります。
経験することで気がつくこともあるものです。
まとめ
正解を求め過ぎる人は、正解を断言する人に依存し始めることもあります。
頼りになる存在だからです。
これは場合によって思考停止になる可能性もあります。
そこは避けたいところ。
正解を求めるにしても自分で考える。
そこだけは不可欠です。
経営のことを考えるならば、ウェイトとしては正解より修正部分を増やしていく方が今後の対応力も向上し柔軟な組織へと変貌するでしょう。