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12月は変調の月だったのか

fjconsultants Blog:4,732投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

新規上場企業30社超の12月

今年2021年は上場した企業数が多かった年です。
130社を超えるのではないでしょうか。
12月に限っては32社が上場しました。
30年ぶりの月間上場数。
クリスマスイブの24日には7社が鐘を鳴らしました。

新規上場会社情報:東京証券取引所

https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/index.html

上場すると、公開価格から株価は上昇することがほとんどです。
8割から9割の銘柄が公開価格を上回ります。(2021年1月から11月だと9割が公開価格より上昇しました)
新規上場会社だけに注目している投資家もいるくらいです。

しかし、12月は大量上場が原因なのか公開価格を上回ったのは6割だけでした。
4割は公開価格より下回りました。
大量上場が原因なのか、投資の流動性が低くなったためなのか、意見が分かれています。

株価は将来先取り

株価はある意味期待値であり、将来の姿です。
株式市場への期待値が高ければ公開価格より上昇することが多いのも事実。
12月の変調は何かの意味を表現しているのかもしれません。

単に大量上場が原因だけではないと感じます。
期待値が高ければ、大量上場であっても公開価格より上回る企業数は多いはずです。
米国のテーパリング(量的緩和縮小)が2022年には予定されているので、株式市場への流入は減るのかもしれません。
2022年に上場を予定している企業は環境に左右され、上場計画を取りやめる企業も出てくるのではないでしょうか。

そう考えると上場はタイミングが左右します。
上場準備に1年から2年間かかりますのでタイミングは正確には選択できません。
たまたまタイミングが良かった企業もあれば、そうでない企業もあるのです。
成功者の言葉に「運が良かった」と必ず出てきますが、経営環境の追い風を経験しているからでしょう。

まとめ

12月だけが変調なのか、本当に風向きが変わったのかは時間が経てばはっきりします。
単に異常値に過ぎないこともあります。
しかし、変調だと感じる異変は小さなことでも知っておきたいところです。
それくらい敏感に市場を見る時期だと感じます。

新規上場、一日最多の7社:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78780700U1A221C2EA5000/