普及していない現状

販売されている商品ごとにRFIDタグがあれば在庫データはリアルタイムでわかるようになります。棚卸し作業もなくなります。発注タイミングも正確にわかります。在庫の移動も自動で記録することが可能です。

ただ、この20年間を振り返ってみると、RFIDタグの普及はわずかです。予想より低い普及率だと感じています。普及を妨げる理由があるからです。それは、RFIDタグの価格(コスト)です。

RFIDタグが10円だったが

現状(2022年3月)では、RFIDタグのコストは1個当たり10円程度。1個10円だと売価1,000円未満の商品にRFIDタグをつけるのはハードルが高いです。利益を圧迫するからです。実際に数千円の売価ならばコスト吸収できる範囲です。現在RFIDタグを装着している商品は数千円の商品群です。

このRFIDタグの単価がさらに下がる可能性が出てきました。1個当たり1円まで下がるようです。1/10の価格(コスト)まで下がるのです。この価格ならば、シールを貼る感覚でRFIDタグをつけていくことができます。この価格ならば一気に普及するのではないでしょうか。https://www.wiliot.com/

RFIDタグとIoT端末に新潮流、価格1円/枚実現に現実味

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/03643/

日本は安全だから

もうひとつ、RFIDタグが普及しない理由があります。それは日本が安全な国だからです。商品の流通や店頭において商品の紛失率が低い。そのため、普及が遅れているという意見もあるのです。海外では商品紛失があるので、紛失と比較すればRFIDタグの価格(コスト)は導入をためらう理由にはなりません。RFIDタグの導入コストは安いと感じるのです。

まとめ

1円程度のRFIDタグならば使ってみたいと思う経営者も多いでしょう。この価格帯ならば導入しない方が不利益になるのではないでしょうか。経営者の判断で、導入しない方が利益を喪失する内容であればすぐに決定できます。ハードルが下がります。実際に使ってみると便利さを体感します。体感した人は離れられなくなるかもしれません。それが普及への後押しになるのです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,799投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆