◯◯年ぶりという表現

最近は、40年ぶり、20年ぶりという話題が続いています。円相場が20年ぶりの水準になりました。2022年当初から円相場予想は円安へ向かうと言われていましたが、大きく円安に動いた形になります。しかし、これで終わるのでしょうか。まだ円安に振れるだろうとも予測されており、その場合には、何十年ぶり、と新たな表現が出てくるのでしょう。輸入製品、輸入部品、輸入材料に関連するビジネスでは2022年は厳しい年になりそうです。

円相場 一時1ドル=133円台まで値下がり 約20年ぶりの円安水準

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220607/k10013661431000.html

20年ぶりということは

20年ぶりという表現を見るたびに感じることがあります。この20年間、激しい環境変化がなかったのではないか。想定範囲内でしか環境が変化しておらず、別の言い方をすれば安定していたのかもしれない。変動はありますが大幅な変動がなかった時間だったのです。

数年に1回、10年に1度、20年ぶりと周期が長くなるほど安定した環境が当たり前のように感じてくるから不思議です。何の根拠もなく安定した状況が続くと錯覚してしまうのが普通なのかもしれません。

価格アップ

ノートパソコンが2万円アップになっています。AppleのMacBook Airの新型が発表されましたが、以前からの旧モデルも価格が変更になっています。約2万円のアップです。ユニクロも秋物冬物の値上げを公表。フリースは1,000円アップ。これはインパクトが大きい。話題になっているのではないでしょうか。

値上げがされていない製品で気になるのは自動車。いつになるのかわかりませんが、数%のアップでも金額差が大きいのでタイミングを見計らっているのでしょう。今年来年に買い替え予定の方は今から動いておくべきでしょう。新車は今から注文しても納車はおおよそ半年後です。

・13型MacBook Air(M1)の256GB SSDモデルが115,280円→134,800円

https://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0029/id=119805/

半年先、1年先の仕入れを考えておく

企業経営では、予算配分について半年先、1年先まで考えて投資、仕入れを実行する時期に来ています。値上がりするのが予測できるのであれば今から手を打っておく必要があるのではないでしょうか。

まとめ

現在、人が動き出し回復状態にありますが、いくつかの業界では歪みが発生しています。回復しているのにも関わらず問題が発生しているのです。具体的なことはまだ公開できませんが、小さな歪みが発生してしまうと時間の経過とともに歪みが拡大し最悪の状態になる可能性もあります。ハインリッヒの法則ではありませんが、小さなヒヤリハットを見逃さないことがポイントだと感じます。

ハインリッヒの法則」とは、
労働災害の分野でよく知られている、事故の発生についての経験則。1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの。「1:29:300の法則」とも呼ばれます。

https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=115

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,896投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆