こんなメリットが

仮想空間、メタバースについて、なんとなくメリットが語られてきましたが、「これはいいね」と思うようなことは、まだ出てきていませんでした。しかし、ここでユニークなメリットが出てきました。ただエビデンスはありませんし、単なる1事例ですが、もしそうならば仮想空間へのメリットを強く感じる可能性が出てきたのです。それは、視力回復。裸眼でバーチャルリアリティVRのヘッドセットを毎日使ったら視力が回復して人がいるのです。しかも、利用内容は単にバーチャルワールドの自然探索をしていただけ。本人も驚いているようです。

VRヘッドセットを毎日利用して視力が回復したユーザーに詳しい話を聞いてみた
「Oculus quest2単体毎日遊んでたら 前年の視力検査で左目0.7→1.2、右目1.0→1.5、今年も左目1.2、右目1.5」

VR利用年数は今年で2年で、その間毎日4時間〜6時間ほどログインし続けていました。体験中はコンタクトなどを装着せず裸眼でプレイ。体験していたサービスはVRChatのみでした。友人との交流やゲームなどは苦手で、動画視聴などもほぼ行わなかったそうです。VRChatでは、1人で自然のきれいなワールドを探索するといった利用方法をメインにしており「高い場所から山や川を眺めたり」していたと語っています。

https://www.moguravr.com/vr-headset-user-vision-recovery/

専用機器として普及するかも

まさかVRのメリットが視力回復という側面から出てくるとは想像してませんでした。今後は眼科領域でエビデンスが出てくるのでしょう。そうなると、視力回復器具としてVRヘッドセットが普及する可能性が出てきました。ゲームやエンターテイメントの領域ではなく、治療器具としてのVRです。おもしろい展開になりそうです。どのメーカーが主導権を握るのでしょうか。

まとめ

新しいテクノロジーが普及するときは意外な側面から広がっていきます。インターネットの普及もそうでした。初期のころは仕事や生活に必要だから普及したのではないのです。今回のVRではゲームの世界から普及するようなイメージがありましたが、ブレークスルーするのは違うのかもしれません。そのあたりを今後も見ていきたいところです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,945投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆