飛躍的な計算が実現するのか

コンピューターが飛躍的に向上すると言われています。量子コンピューターが実現するからです。1992年からアルゴリズムは考案されています。現在各社、量子コンピューターの発表をしています。IBM、Google、Amazonだけでなく、Baiduも最近発表しました。
https://gigazine.net/news/20220826-baidu-quantum-computer-qian-shi/

量子コンピューターは0と1によって計算するのではなく、重ね合わせて計算していくので短時間で正解へと導くことができる仕組み。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC243UZ0U2A620C2000000/

量子コンピュータ (英: quantum computer)(量子計算機) は、
重ね合わせや量子もつれと言った量子力学的な現象を用いて従来のコンピュータでは現実的な時間や規模で解けなかった問題を解くことが期待されるコンピュータ。(中略)いわゆる電子式など従来の一般的なコンピュータ(以下「古典コンピュータ」)の素子は、情報について、「0か1」などなんらかの2値をあらわすいずれかの状態しか持ち得ない「ビット」で扱う。量子コンピュータは「量子ビット」 (英: qubit; quantum bit、キュービット) により、重ね合わせ状態によって情報を扱う。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF

しかし、量子コンピューターが実現するまでには、まだ時間がかかりそうです。物理的に量子コンピューターを製造するにはハードルがいくつもあるからです。たとえば、超伝導量子コンピューターの場合、絶対温度零度(マイナス273℃)付近を実現しなければなりません。簡単には実現できない領域なのです。

超伝導量子コンピュータを動作させるためには、絶対温度零度(-273℃)近くの極低温環境を実現する特殊な冷凍機「希釈冷凍機」が必要になります

https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20220518.html

疑似量子コンピュータとは

量子コンピューターの中継地点として、「擬似量子コンピューター」が開発されています。これは従来のコンピューターを利用しています。選択肢から最適解を導く「組合せ最適化問題」を得意とする仕組み。日本の東芝、富士通が進めており、量子コンピューターが実現するまでの間をこの疑似量子コンピューターが補う形になるだろうと予測されています。

疑似量子コンピューターとは
従来のコンピューターを使いつつ、膨大な選択肢から最適な解を探す「組み合わせ最適化問題」に特化したもので、次世代の量子コンピューターの橋渡し役とされる

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC09AVG0Z00C22A8000000/

まとめ

いきなり量子コンピュータに移行するのではなく、いったん疑似量子コンピューターを経て到達していく可能性が出てきました。コンピューターの飛躍は暮らしやビジネスも飛躍的に変わります。いきなり階段を数段飛ばしで登っていく感じです。最適解を導くことが困難だった事象がいとも簡単に解決できてしまうかもしれません。複雑系の課題さえ、ワンクリックで答えが出てくるのでしょう。

膨大な選択肢から最適解を選ぶことは、コンピューターが行なってくれる。そうなると、人間の残された領域はクリエイティブな部分だけになっていくことでしょう。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,977投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆