マイナスがあるから

人の感情はいくつかのパターンがあります。プラス面の楽しい、うれしいという感情はたまに出現します。しかし、出現するたびに楽しさのレベル、うれしさの度合いが違います。なぜなのでしょうか。環境が違うから、タイミングが違うから、と要因はいくつか出てきそうです。では、達成感を大きくなるには、どのようなプロセスを描いていくのでしょうか。過程に法則性があるのならば、高いレベルで楽しさ、うれしさを体験できるのではないかと思います。そのプロセスについて考えてみます。

こんなことありませんか

人は落差を感じるほど感情が大きくなります。たとえば

  • 空腹があるから美味しいと感じる
  • 単調な日が続くから旅行が楽しい
  • 無味乾燥に感じるルーチーン作業があるから結果が出たときの嬉しさが大きくなる
  • 達成するまでに時間がかかるほど達成感が大きくなる

といったことは経験したことがあるのではないでしょうか。

タイパの時代だと

しかし現在はタイムパフォーマンス(タイパ)を求める時代。タイパについてはここで取り上げましたが、短い時間で大きな成果を求めることです。時間当たりの満足度で判断しています。ではタイパを求めるとどうなるのか。

エンターテイメントはせっかちな感じになり、目と耳を刺激するような内容になってきます。視覚と聴覚に訴えかける仕組みになるのです。娯楽と呼ばれるエンタメで射幸性がある内容を思い浮かべていただくと、うるさい店内、派手な電光装飾になっていることに気がつくでしょう。短絡的だと感じるのはわたしだけでしょうか。

仕事はつまらないのか

仕事はつまらない、と嘆く人もいます。結果がなかなか出ないとつぶやく人もいます。しかし、視点を変えれば、つまらないと感じる日々が続くほど、結果が出たときうれしさは倍増します。結果がなかなか出ないトンネルを通り抜けたとき、大きな爽快感と達成感を感じるはずです。嘆きたくなる現状が続くときほど、その先にあるゴールをイメージできるかにかかっているのではないでしょうか。

まとめ

成果が出ない時期が続く。半年間続いたり、1年間続くこともあります。2年間何も変化がないときもあるでしょう。しかし、結果は必ず出てきます。後から振り返れば成果が出ない時期が長いほどストーリーとして価値の高い内容になっていくのです。成功体験としては大きなものになるでしょう。そこだけはタイパを求めなくてもいいのではないかと感じます。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,999投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆