フィンテックの進捗
フィンテックの領域も進み始めました。フィンテックとは金融テクノロジーのことですが、具体的にはスマホからの送金などのことを指してます。フィンテックが普及すれば金融は身近なものになります。すでに実現しつつあります。送金の操作は簡単なので、スマホのゲームを操作しているかの感覚に陥ります。こんなに簡単でいいの?と感じてしまう人も多いでしょう。最初に利用した人は「こんなに簡単だとは思いませんでした」と言っていたのを覚えています。
FinTech(フィンテック)とは、
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/kess/i25.htm/
金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。 身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。 米国では、FinTechという言葉は、2000年代前半から使われていました。(日本銀行)
関心が高まる
金融に対する関心は年齢と逆相関があると感じています。若い世代の方が関心が高いのです。その要因は金融が身近なことと、簡単に金融にアクセスできる環境がそうさせているのでしょう。しかし、簡単に失敗してしまう事例も見受けられます。先日お会いした20代前半の方も数年前に金融で失敗。今でも返済が続いているようです。これも一種のバブルなのですが、身近だからこそ成功も失敗も近くなる現象だと思います。なので、早い段階から金融リテラシーを高めておくのは今後の必須事項になるでしょう。
企業も進捗
企業がフィンテック実現に向けて具体的なサービスを打ち出してきました。ようやくです。Appleは米国で発行しているアップルカードに銀行口座を提供する予定です。残高や利息を受け取ることができる口座になります。もちろんカード利用時のキャッシュバックもその口座に入るようになります。特徴としては、キャッシュバックされた残高に利息がつくようになることです。キャッシュバックの率は今後上昇する可能性があるそうです。
これで完全にAppleは銀行と同じになります。しかも還元率が高くなるので移行する人も多いのではないでしょうか。金融はシンプルなビジネス構造なので利用時の金銭価値の高いところに人が集まるだけです。iPhoneを利用している人がAppleの銀行口座に移行する(スイッチング)ハードルは低いと予想しています。手間もかからず痛みもなく移行できるのではないでしょうか。普及速度を確認していきたいところです。
アップルカードに銀行口座:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65167090U2A011C2TEZ000/
カンタン送金が当たり前になるのか
銀行間の送金も無料が当たり前になりそうです。2022年10月11日からスタートしたのが「ことら」です。特徴は
- 携帯番号だけで送ることができる
- 送金時にメッセージも添付できる
- 安価な送金手数料
- 他行のアプリにも送金可能に
といったことが実現していきます。現在使えるアプリはまだ限られますが、今後50行以上が提携する予定だそうです。
ことら 送金サービス
https://www.cotra.ne.jp/p2pservice/
まとめ
フィンテックは普及するとメリットを体感として感じます。そのため普及速度がいきなり上がるタイミングが来るでしょう。もう、その手前まで来ているのではないでしょうか。金融機関にとっては新たな競争になりますが、ユーザーにとっては便利になるので、すぐに受け入れていくでしょう。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆