暗いに引かれる

若い世代ほど暗いニュースに引きつけられる人が多いと予測しています。ニュースだけではありません。マンガの世界でも暗い内容のマンガが多いのです。非現実的な内容であっても暗い方が売れている。音楽《JPOP)の中でも、あえて暗い曲をつくり続けているミュージシャンもいるくらいです。暗い曲の方が売れる、と断言している人もいました。

暗いの検索を止められない

最近は検索が当たり前なので、気になったことを調べ続けてしまうことがあります。中でも暗いニュースが気になって検索をやめられない状態を「ドゥームスクローリング(Doom Scrolling)」を呼ばれています。思い起こせば、思い当たるのではないでしょうか。

大きな事件があると当事者の人間性が気になり、どのような人なのか調べ続けてしまうのです。事件の背景に何かあるのではないかと探してみたり。伏線があるかもしれない、と感じてしまったり。引きつけられるほど検索が止まらないのです。

暗いニュースや書き込みに引きつけられて、ネット検索をやめられない状態を「ドゥームスクローリング(Doom Scrolling)」と呼ぶ

暗いニュース、検索してませんか?:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD2810D0Y2A920C2000000/

刺激が少なかったから

まわりでもヒアリングしてみたところ、残忍な事件ほど検索が止まらないと言っている人もいました。普段はおとなしい性格の方ですが、ドゥームスクローリングに陥ってしまうようです。

若い世代で暗いニュースや話題に引きつけられる人が多いのには理由があります。生まれてから今まで刺激が少ない生活を送ってきたからです。大きなストレスや大きなショックがなく生きてきた。そんな人ほど暗いニュースに興味が出てしまう。反応してしまうのです。ある意味、刺激を求めている。刺激を求めてしまうのです。

まとめ

あえて刺激的な内容を企画してヒットさせたマンガ家もいます。若い世代の人生に刺激が少ないことをわかっていたようです。核家族化が進み、冠婚葬祭への参加も減り、単調な生活が続く人の割合が増えたのではないかと個人的には解釈しています。その傾向は知っておいて損はありません。若い世代へのアプローチ方法が増えるからです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆