経営の高速・低速
企業が二分化・二極化しているといわれています。二分化がはっきりする時期があるからです。景気停滞期には二分化・二極化が話題になります。好業績の企業とそうでない企業が明確になるからです。では、どのような二分化が発生しているのでしょうか。たとえば
- 収益性が高い、低い
- 成長性が高い、低い
といった分類が一般的です。上場企業では決算報告があるので収益性や成長性がわかります。非上場企業でも業界の中では好業績の企業は話題になったり取り上げられたりするので目立つでしょう。他にも二分化・二極化を分ける項目があるので取り上げてみます。
ビジネスのタイミングを合わせる方法
ビジネスはタイミング。タイミングで決まってしまう部分が大きい。ビジネスの内容よりタイミングの方が重要だったりします。では、どのようにすればタイミングを合わせられるのか。
ビジネスのタイミングを合致させるには2つあります。
①先回りする
②即対応する
の2つです。①の先回りする戦略は、タイミングを待つ期間が長い場合もあるので余力がある企業が選択する戦略です。自動車ならEVはその典型でしょう。大手自動車メーカーだけが、いつ売れ始めるのかわからないEVを先回りして販売しています。
②の即対応はアパレル業界では実際に行われています。時流を読んでZARAは約1ヶ月後に製品化、発売していました。それが中国企業SHEIN(シーイン)は約2週間で発売するという時流対応をしているといわれています。https://jp.shein.com/
②の即対応の場合は予知する必要がなく、待つ必要もないので、察知→即対応だけでビジネスが成立してしまいます。効率が良い経営ができるようになるのです。
対応速度が高速・低速
今後の企業の生命線のひとつは対応速度だと感じています。時流に対して
- 対応速度が高速、低速
で二分化するのです。なぜなら、ビジネスは『タイミング』で決まってしまうからです。提供する製品・サービスのレベルが高くてもタイミングを見逃すとヒットしない。時流を読むことが大切と叫ばれているのはその理由です。
まとめ
経営は時代と競い合っている、と経営者の方から聞いた言葉が忘れられません。他者と競っている訳ではなく、結局のところは時流に追随する競い合いをしているようなものです。
スタートアップ用語の中に『PMF(プロダクトマーケットフィット:Product Market Fit)』がありますが、まさにタイミングを測定することだと解釈しています。製品(プロダクト)を市場(マーケット)に合わせる(フィット)こと。マーケットインではなくマーケットアウトの概念です。
今後も新しい用語で解説されることがあるかもしれませんが、市場に即対応し製品を合わせていくことは不変だと感じます。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆