はやい段階で自信をつける

成功体験ははやい段階の方がベスト。気分が良くなり成長が加速するからです。しかし、仕事の高度化、顧客の情報武装により成功体験を積むのが遅くなる傾向にあります。お客様の数も限られており新人が担当することも少なくなっているのです。外回りの仕事なのに中で仕事ばかりしているケースも見受けられます。大事に育てられている、といえばそうなのですがこれでは自信もつきません。そんなときは次のようなことを教えています。

他より秀でる

単純に他の人より秀でる部分があればいいだけです。たとえばこのような内容です。

  • はやく出社する
  • 掃除は1番
  • 声は1番大きい
  • 力仕事を率先してやる
  • 裏方の仕事を自然に行う

こうした些細なことから成功体験を積んでいくと入りやすい。実現しやすいと感じます。とてもシンプルなことなのですが意図的にさせることで他の人より抜きん出た領域をつくることに成功します。人と比較して差があると気分もいいですし、プラスの自信にもなります。

勝手には育たない

リーダーは見守ったり応援するだけでなく、意図的な成功体験を積むことができるように環境設計をすることもかなり大切な任務ではないでしょうか。勝手に人が育つことはありません。自信をつけながら前に進む力が備わるまでは環境設計を意識することだと思います。直接的に何かを何かを指示することは業務上では必要だと思いますが、環境設計に関しては自然と理解できるような内容で少しずつ進めてほしいと思います。

まとめ

成功体験からしか自信はつきません。仕事のことであれば仕事の成功体験から自信がつきます。仕事で評価されることが自信へとつながるのです。ただ、意図的に仕事の成功体験を積ませようと思っても思うようにはいきません。そこは忍耐力で進めるしかない部分があります。時間がかかればかかるほど達成感は大きくなります。得られる自信も大きくなるでしょう。その点についてはリーダーは伴走するしかありません。伴走型リーダーと呼ばれる領域です。単に横にいるだけでなく、あるときはペースメーカーになり、あるときは見えないところで支えてあげる存在です。人の教育には工数がかかると言われるのはこうした部分のことだと感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆