マンネリの原因は

毎週、顧客を集めてセミナーをしている会社があります。講師は営業担当が行なっていますが、1年ぐらい経つと「マンネリ化」してしまいます。これは本人が原因ではなく、人間の特性です。ヒトは同じことを続けると「飽きる」のが普通なのです。また、さほど頭を稼働させなくてもできるようになってしまいます。セミナーで顧客に話すことも、だんだんと考えずに(頭を稼働させずに)できてしまうのです。そのため、勢いが減少したり、迫力が消滅したりしてしまいます。その後はセミナーの結果も落ちていき受注につながりません。成績ダウンです。

この現象は営業担当でも発生します。同じ製品を何度もプレゼンする担当ほど陥りやすいワナです。同じプレゼン、同じ説明の内容だと、自分が自分に対して飽きてしまう現象。

こんなときは何をすればいいのでしょうか。どのような改善が有効なのでしょうか。

毎回変える

飽きさせないためには工夫することです。たとえば

  • 毎回少しだけ改善する(変化させる)

だけでも変わります。改善したところ、修正した部分があるので緊張感を持って話すことができます。こうした永続的な修正を加えられる人は成長スパイラルに自分から入っていくことができるのです。

  • 自己紹介
  • 会社の紹介説明

に対しても毎回変化をつけてほしいところ。同じ内容を話していると、だんだんと口調が人工的な機械音へとなってしまうからです。抑揚がなく、感情が少ない語り口調に聞こえてしまうのです。

オンラインセミナーの注意

オンラインセミナーも増えていますが注意点があります。それは

  • 講師の視線

です。対面でセミナーをする場合は相手の視線を見ながら話しをするのが当たり前であり自然にできていることでもあります。しかし、オンラインになると視線を気にかけず原稿を見ながら話し続けたりしてしまうのです。視線を合わない状態でセミナーを行なっても結果は出ません。聞いている側は、視線を合わせてくれない人のことを信用することはないからです。相互コミュニケーションのベースが視線を合わすことなのでオンラインセミナーでは視線をカメラに向かって合わせながら話すことが欠かせないポイントなのです。

まとめ

セミナーやプレゼンテーションは成約率や移行率が下がってきたときに改善をすることです。マンネリ打破が基本であり、マンネリにさせない自分へのチャレンジでもあります。完璧にできなくても少しずつ変えていく、改善させるループに入っていくことです。「いつもと同じではつまらない」をキャッチフレーズにして取り組みたいところです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆