まったく飽きない

人は同じことを続けると飽きる。疑問に思う。このままでいいのだろうかと悩むのです。飽きることは脳のプログラムなので自然現象です。しかし、飽きてしまうとエネルギーが出ない。エネルギーを注ぎ込むことができないのです。これでは成果も期待できません。「続けていてまったく飽きない」という状況になるのはどうしたらいいのでしょうか。

元は好奇心

続けられるのは新しいことに触れている瞬間があるからです。新しい発見といってもいいでしょう。同じ単純作業をしていても
・単に飽きる人
もいれば、同じことをしていても
・毎日のように新しい発見がある人
もいるのです。

そのちがいの元になっているのは「好奇心」です。探し求める好奇心であり、疑問に思う好奇心であり、なぜを問う好奇心です。まわりの人で好奇心がある人は何人いますか。数えるほどしかいない場合もあるでしょう。中には見当たらない人もいるのではないでしょうか。残念ながら好奇心を一時的に失っている人もいます。

好奇心の強さ

好奇心には強さがあります。もっとも好奇心が強い人、もしくは好奇心が強い人が集まるグループがあります。それは研究者です。研究テーマを持って研究していますが、好奇心によって脱線することもよくあります。

研究は失敗もあるので、失敗したことに好奇心を抱き、そこから新たな発見をする人もいます。ノーベル賞を受賞された田中耕一さんはまちがって混ぜたものを捨てるのがもったいないからと実験したら成功してしまったという逸話があります。捨てなかったのは好奇心があったからだと感じます。

好奇心は強弱があるとするならば、今後は好奇心を強くしていく方が成長路線に入りやすく豊かな時間を過ごせると考えています。

楽しいから

さらに好奇心だけでなく、自分の興味が強く、「楽しいから」といえるような内容だと長く続きます。脳が楽しさを感じてしまっているので継続してしまうのです。自動運転のような状態。ゾーンに入った、という表現もあるくらいです。この状態では「まったく飽きない」という気持ちを感じているはずです。脳も快楽を感じていることでしょう。子ども時代は楽しいからという理由だけで取り組めていました。しかし、年齢を重ねるほど楽しいだけで行動するのは大人気ないと判断してしまいます。これも良し悪しです。

まとめ

今後は好奇心の有無が成長のスピードを決めていくでしょう。好奇心の少ない人は自分で決める範囲も狭くなり成長する幅も小さくなっていくのです。好奇心が強い人は成長のスピードも速く、ときには成功もつかみとることもあるでしょう。なので、好奇心の有無で評価することも意味があると思います。業績が良い人であっても好奇心が少なければ将来性は低いと感じるからです。これから数年で大きく変化する世の中に好奇心が少ない人が対応できるとは思えません。それほど急展開が待っているからです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆