消失と創出

最近、考えることは「消失」「創出」です。ビジネスにおける消失と創出に関してです。どの領域が消失し、どの領域が新しく生み出されるのかを想像しているのです。ダラダラと考えている感じになるかもしれませんが、頭から外れない状態。想像する未来に興味が続いているのです。2040年ごろにAIが人間を超える「シンギュラリティ」が発生すると言われていました。これが2023年現在でシンギュラリティが実質スタートしているのです。こんな機会に巡りあうことを「チャンス」ととらえて発想するのがベストだと考えています。

報道によってはAIは「まだまだだ」という論調がありますが、これは誤りだと感じています。AIの中には2億冊以上の書籍情報が入っていると言われており、それを取り出せる仕組みが未完成だと考えています。AIと人間のコミュニケーション方法は短期間で上達していくので、「まだまだ」と思っているうちに、さっさと抜かされていくのではと考えています。油断禁物です。

ビジネスにおいて消失していく領域

消失するという言葉だと100%無くなるのをイメージしますが、おそらく現実では時間短縮が加速すると考えています。しかも時間短縮の割合が5%、10%という単位ではなく、30%、50%、80%という単位で短縮されるので、消滅という単位で語られることになるのでしょう。

新人がAIを使うことでベテランの成績を追い抜かした、という事例が出始めています。そうなると経験という価値が半減します。経験によって評価されることもなくなるのでしょう。年功序列の消滅です。今までも年功序列は無くなったと言われていますが、本当の年功序列消滅が今後は発生すると思って間違いありません。

経験という価値が半減する、ゼロになることはこれで2回目でしょうか。30年前にパーソナルコンピューターが普及したとき以来です。40代50代がPCの普及によって初心者扱いされるようになった時代以来です。AI初心者は同列になってしまいました。経験が何年あろうとも初心者は初心者なのです。いくら「自分は経験が長い」「ベテランだ」と言っても評価されることは少なくなると思います。

新たに生み出される領域

では、新たに生み出される領域は何でしょうか。これは明確になっています。企業の組織は「少数精鋭」に向かっていくということです。精鋭となる人を採用することが企業運命を握るかもしれないのです。組織に最小限化、ミニマム化が1年後、2年後のトレンドとなるでしょう。いろんなものがAIで生成されるでしょう。それは突き詰めると時間短縮であり、組織のミニマム化へたどり着くのです。

まとめ

AIをわからない人が多い、理解しない人も多い状況は実はありがたい。他人より先に行くことができるからです。各地でAI最先端企業が生まれていきます。その最先端企業が過去の企業規模に関係なく発生するのが、チャンスだと感じます。1年後2年後には成功事例が各地で出てくることでしょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆