映像

昭和初期の映像が公開されています。こうした映像を見ると、現代との比較ができるので注意深く見てしまいます。さらに進化のプロセスを感じることもできるので、時間があればずっと見ていたい内容です。
ただ、こうした映像はモノクロで躍動的ではないので、「つまらない」と感じる人もいるかもしれません。しかし、過去から学ぶことはかなり意味のあることです。とくに昭和初期から今までの100年間については情報は近代を成し遂げたプロセスなので個人的に重要視しています。

こうした昭和から100年間の情報に接する機会が少ないのではないでしょうか。遠い昔のように感じたり、古く感じたりするので参考にならないと感じる部分もあるでしょう。しかし、次の視点で見れば、わかることも出てきます。

  • 変わらない部分
  • 今と似ている部分
  • 今と違う部分
  • 初めて見る部分
  • 知らなかった部分

フィルムは記録する

https://filmisadocument.jp/

変わらない部分

下記は鉄鋼の現場を撮影した映像。1926年のもので、今から約100年ほど前。鉄の製造は、基本的な方法は今も変わりません。この映像では、変わらない部分を見つけるながら、現在と違う部分は「進化した領域」だとわかります。進化した領域は、「進化の幅」を考えることで、大きな進化があったのかどうかを確認できます。

我國の製鐵工業:1926年 24分
ダイナミックな映像を駆使して、多くを輸入に依存している鉄が文明の基礎をなしていることを訴えた作品。東京博物館(当時)の理学者・後閑文之助による指導のもと、国立八幡製鉄所における鉄鉱石から銑鉄、鋼鉄を製造する工程を詳しく紹介するとともに、レールや汽車の外輪、針金の生産現場をカメラに収めている。

https://filmisadocument.jp/films/view/2

分かれていくのか

鉄のつくりかたは現在、高炉と電炉に分かれています。電炉の歴史も古く、大正時代からスタートしています。現在は高炉が停止しており、やや電炉へ傾いている感じです。ただ、厳密にはつくっている鉄の種類が違うので、どちらかに大きく偏ることはないでしょう。

まとめ

100年間程度の期間だと、「進化」と「変化なし」がわかりやすく、変化なしの部分は「成長しない」「進化しない」理由を考えたりします。進化を止める要因があるのか、単に技術発明がなかったのか。そんなことを考えながら見ていくことになります。100年しか経っていない、100年も経っている、のちがいです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆