デジタル導入

デジタルツールを選ぶのに苦労している現状を複数聞くようになりました。新しいデジタルツールを導入することは経営にとって有益であり、生産性は必ずといっていいほど向上します。そのため、導入していない場合は、早急に取り入れたいと感じるものです。ただ、選ぶプロセスは苦労も多いようです。

選ぶ苦労

正しいツールを見つけることは簡単なことではありません。デジタルツールを選ぶ苦労とはいくつかありますが、下記にあげる内容が主だと思います。

  1. 選択肢の多さ
    現在、市場にはさまざまなデジタルツールが存在し、その数はますます増え続けています。1000種類超になると思います。ツールを比較する際には、機能や価格、使いやすさなどを考慮する必要があると感じます。最初から高級志向だと使いこなせないケースもあるからです。選択肢が多すぎると、どのツールを選ぶべきか迷ってしまい袋小路に入ってしまいます。
  2. 評価の困難さ
    デジタルツールのレビューや評価は、参考にすることができる情報のひとつです。しかし、評価の信頼性や偏りがあります。また、ニーズや要件に合ったツールかどうかを評価するのは難易度が高いです。試してみることや他のユーザーの意見を聞くことができるといいのですが、そのような機会が少ないのが難点です。
  3. 互換性の問題
    一つのデジタルツールを選んだ後で、他のツールとの互換性の問題が発生することがあります。例えば、データのやり取りやファイルの形式の違いにより、スムーズな作業が妨げられることもあります。互換性を確認しておきたいところです。
  4. コストの問題
    デジタルツールには様々な価格帯があります。一部のツールは無料で利用できますが、より高機能なツールやサービスには一定の費用がかかるのが普通です。予算に応じてツールを選ぶ必要がありますが、予算とツール内容が釣り合わないこともあります。見極めしたいところです。

評価要素

デジタルツールの評価の方法については、さまざまな要素を考慮する必要があります。以下に、ツールの評価に関わる重要な要素をいくつか紹介します。

  1. 目的の明確化
    ツールを評価する前に、使用目的を明確にすることです。どのような機能や目標を達成したいのかを把握し、それに沿ったツールを選ぶのを優先すること。機能が多い方が良い、と決めつけず目的と適合するかを見極めることです。
  2. ユーザビリティ
    ツールの使いやすさは評価の主な要素です。直感的で分かりやすいインターフェースや、使い方の説明が十分に提供されているかどうかを確認したいポイントです。ユーザビリティが高いツールは、作業効率を向上させます。
  3. セキュリティ
    デジタルツールを使用する際には、セキュリティも重要。ツールがデータの保護やプライバシーの確保に努めているかどうかは外せないポイントです。
  4. サポートとアップデート
    ツールの開発元が適切なサポートを提供しているかどうかも、評価の要素となります。バグの修正や新機能の追加などのアップデートが定期的に行われているかを確認してください。ツールがアクティブにメンテナンスされている場合、将来的な問題のリスクが低くなります。

まとめ

こうしたデジタルツールは数多く試している人が少なく、評価を公平にできる人が見当たらないのが実情です。直接、提供している企業から話を聞く以外に方法がありません。ただ、上記のようなポイントで見極めすれば失敗率は下がると思います。

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