ようやくなのか
2024年3月18日19日に日銀の会合が行われます。開催前からニュースでは、マイナス金利が解除されると報道されています。同時にイールドカーブコントロールも撤廃されるのではないかと憶測が出ています。10年以上ぶりの方向転換になる可能性が高くなりました。
買いオペは残しておく
マイナス金利解除とイールドカーブコントロールの撤廃が行われると金利が上昇する見込みです。急な金利上昇に備えて日銀は国債を買い入れるオペレーションは残したままになっています。もし金利が急騰すれば国債を買い入れることによって金利を押さえ込むつもりです。リスクに備えた選択肢を残した形になります。このあたりが慎重姿勢の表れだと感じます。リスクヘッジを取らなければならないほど金利急騰の心配があるのかもしれませんし、金利上昇を抑える施策は国債購入しか残されていないのかもしれません。
漏洩なのか
開催前からマイナス金利が解除されるというニュースが流れることに対して、ルール違反ではないかと指摘する声も出ています。マイナス金利解除を見込んだ動き(対策)を事前にすることができるからです。金融業界へのリップサービスなのでしょうか。いつもなら情報が出てこないのですが、今回は早くから情報が出ているのが以前との相違点です。
値上げできない
米国では逆に金利をいつ下げるのかというタイミングに注目が集まっています。企業は製品サービスの価格を値上げしてきましたが、ここに来て値上げができない状況になっています。スイスのハイブランドの時計ロレックスも価格の値上げを見送りました。この決断は、世界の市場の状況を表していると感じます。
一致点は
日本と米国で一致している状況がひとつあります。それはコロナ禍において貯蓄が増えていたのですが、2023年夏ごろからその貯蓄が減り始めています。現在はその貯金を取り崩すサイクルに入っているようです。消費が伸びない要因もここにあるのではないかと感じます。
まとめ
2024年2月22日に日経平均株価が最高値更新になっても、消費に関しては景気の良い話はあまり耳に入ってきません。マイナス金利解除によって変化するのでしょうか。もともとマイナス金利解除は金融の正常化対策であり景気対策ではありません。日銀は景気対策をする機関ではないのです。そこまで責任はないでしょう。しかし、注目される存在であり、動向は目が離せないのです。
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