取り組めない理由

目の前のことに集中できることも能力のひとつ。仕事でも勉強でも目の前のことに取り組んでいても意識はそれてしまいます。たとえば、
・他のことが頭に浮かぶ
・他の興味があることが気になる
・やっていても興味が出ない
・これを続けても意味がないと感じる
・取り組んでいる自分が他から見たらどう思われているのか
・失敗したら嫌だなあ
などが脳内に出てきてしまい、手がつけられなくなる、ストップしてしまうのです。なぜ、このように集中が続かないのでしょうか。

結果を気にすると

取り組んでいることの結果を気にし過ぎていることが大きなポイントではないかと疑っています。特にビジネスや仕事に関することは、常に結果を求められているので、短期的なゴールばかり気になるからです。特に個人の能力を上昇させたいときは、時間数が必要です。時間数が必要なことほど、結果は変化なし。何も起こらないのです。このとき、労力の割には結果が出ないことが気になり始めるのです。

3パターン

こうした結果を気にするときに考えるポイントは3つ。結果を判断する時期を3パターンに分けておくのです。
①3ヶ月から6ヶ月後に判断する
②1年後に判断する
③2年後に判断する
上記の3パターンを考えておきたいところです。特に③の2年後の判断は知っておいて損はありません。個人の成長だけでなく、新規事業進出に関しても2年後の判断が分岐点になることがあるからです。1年後の判断は、必ずといっていいほど行うのですが、2年後の判断まで継続するケースが少ないのはなぜなのでしょうか。実は1年半後(18ヶ月後)から場面が展開するのは法則性があります。急に問い合わせが増えたり、認知度が急に上昇したり、売上が増えていきます。こうした法則性を知っておくと便利です。

まとめ

スピードの時代ですが、判断する時期まで「スピードを上げる」必要性はすべてには当てはまりません。当日、当月に判断すべき内容もありますが、長期的、超長期的に判断する軸もあったほうがいいでしょう。長期視点がある人ほど、目の前のことに集中できるものです。長期視点で取り組んだ成功体験がある人は、目の前のことに集中することができ、人より大きなことを成し遂げていくものです。一喜一憂しない状態です。こうなれば、かなり最強で、時間をかけて到達させるほど、差別化されていくからです。視点の違いで到達点が変化する内容だと感じます。

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