生体認証
Amazonが手にひら認証のシステム(Amazon One)を外販するようになりました。手のひらをかざすだけで決済や入室ができるようになります。米国では、
・スポーツジム
・空港
などに広がっているようです。もともと小売店では導入されていました。Amazon傘下のスーパーマーケット大手のホールフーズ・マーケットでは全店に導入済です。以前は、レジのない小売店(Amazon Go)を進めていましたがうまくいかなかったようです。
Amazon One
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/simplify-consumer-experiences-using-amazon-one/
ユーザーが手のひらを使ってどこでも簡単に決済できるようにする、高速で非接触型の ID サービスです。カスタムビルドアルゴリズムとハードウェアにより、手のひらの線、隆起、静脈のパターンを組み合わせて、その人独自の手のひらのシグネチャーを作成できます。手のひらのデータは Amazon One デバイスには保存されず、暗号化、データ分離、制限付き制御を備えた Amazon Web Services (AWS) クラウド上の複数のセキュリティ層によって保護されます。
手ぶらでも
こうした生体認証はさほど普及しているとは言えませんが、徐々に浸透する領域です。最終的には、手ぶらで買い物に行くことになるのでしょう。事務所の入室管理もカードではなく、手のひら認証になっていくのかもしれません。導入にあたっては
・セキュリティ
・安全性
・データ保存場所
などの障壁をクリアするシステムができあがったときに普及が加速すると思います。価格も考慮されるでしょう。Amazonは、どこよりも安く提供する企業なので、料金も1番を狙ってくるのかもしれません。
まとめ
会員カードやポイントカードが物理的なカードからアプリへと移行しています。しかし、煩雑さは変わりません。その手間や負担を軽減してくれるのが生体認証かもしれないのです。人は手ぶらで自由に動きたいという欲求があるので、最終的にはそこに適合するサービスが選ばれていくでしょう。
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