内部統制は大企業では当たり前の世界です。
では、大企業以外では、必要なのでしょうか。
結論から言えば、必要です。
経営は数字ですべて置き換えることが可能です。
業績も数字で判断されます。
その数字をつくるには、内部統制が必要なのです。
とかく経理業務のことだけ内部統制が求められると
思ってしまいますが、それだけではありません。
営業のスタッフにも大きく当てはまります。
たとえば、
受注見積り(工事見積り)
のチェックはどうなっているのでしょうか。
特に工事も請け負う場合、工事見積りには、
営業さんの裁量権が大きすぎる場合があります。
過去の会社でも経験があります。
赤字物件の赤字金額を他物件に付けかえし続け
最後、ごまかせなくなった。
その時に、数千万円単位の損失につながった、
という事例です。
そんなことが起こらないようにするためにも、
内部統制が必要です。
コツは
1)別の人が確認・チェックをする
2)権限を1人に集中させないこと
3)担当をローテーションさせる
4)記録を残す
5)業務棚卸し表などを作成し流れを明確化する
6)定期的に本部(本社)の人が社内監査を行う
ことです。
小さい時に、気がつかなければ、そのままズレが
蓄積し、取り返しのつかない事態を招きます。
ちょうど、年末を迎えるこの時期に再考したい内容です。