とんでもなく
かつてないほどの情報洪水の中にあります。スマートフォンやソーシャルメディアの普及により、私たちは24時間365日、絶え間ない情報の流れにさらされています。ビジネスの情報収集を休みなく行なっていますが、これほど真偽を確認しながら収集するのは初めての体験。しかもフェイクがフェイクに見えない。そのため情報収集に時間がかかっているのも事実です。このような、情報の玉石混交の状態で、どのように自分を守り、正しい判断を下していけばよいのでしょうか。今後のポイントは情報収集の方法ではなく、真偽を見極める方法へとノウハウが移動していくでしょう。
何を調べるのか
情報の真偽を身極まるときは、情報のソース(発信元)を調べることです。ある人が発信した情報はどこから発信されたのかを確認するのがスタートです。ニュースが発信元であるならば、どの新聞社なのか、または、どの記者が書いたのかを確認できればベストです。書籍であれば著者が誰なのかが気になるところです。書籍の著者であるならば、ある程度名前を覚え、その方の正確性を知っておくと真偽が見極めやすい。単なる推測で言っているのか、根拠がある内容なのかは著者によっても大きくちがうからです。書籍に関しても著者の書いた書籍を集中して読むと真偽がなんとなく感じられるようになります。書く段階でどこまでリサーチしているのかがわかるからです。たとえば、現地まで視察に行って書いた人もいれば、単に情報だけで書く人もいます。どちらが良い悪いではなく、精度のちがいを知っておくことがここではポイントです。
情報リテラシー
情報リテラシーとは、情報を適切に評価し、効果的に利用できる能力のこと。これは単なるスキルとして考えると将来間違えることになるでしょう。、情報リテラシーは、自分を「守る防御壁」となるからです。特に企業経営においては、情報リテラシーの高さが経営の継続性を左右する重要な要素となるのではないでしょうか。
情報リテラシーを高めるためには、以下のような取り組みが効果的です:
- 複数の信頼できる情報源を確認する習慣をつける
- 情報の発信元や目的を常に意識する
- 批判的思考を養い、最初から情報を鵜呑みにしない
- ファクトチェックのツールや手法を活用する
リテラシーだけでなく
しかし、情報リテラシーを高めるだけでは不十分。同調圧力に屈しないことも重要な防御策となります。周囲の意見に流されず、自分の考えを持ち続けることは、時に勇気のいる行動かもしれません。しかし、それこそが真の判断力を養うプロセスだと感じます。
同調圧力に屈しないためには
- 自分の価値観を明確にする
- 批判的思考を養う
- 多様な意見に触れる
- 自分の意見には根拠を持つ
まとめ
情報リテラシーを高め、同調圧力に屈しない、と書くと、とてもガンコな人のように思えます。しかし、通常の会話や行動はソフトでいいのです。しかし、流されることなく、いったん考える。調べる。そして自分の意見を持つ。そこに根拠があるのを理想とするだけです。意見を述べるときも、必ず根拠を添えて説明することを基本としたいです。
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