金利据え置きだが

2026年4月、日銀は金融政策決定会合で政策金利を0.75%に据え置くことを決定。利上げか据え置きか揺れていました。メディアも予想できず、利上げと据え置きの両方の予測記事が出ていたのです。外資系のメディアは利上げと報じていたところもあります。それほどの僅差による決定だったと予測できます。結局のところ3会合連続の据え置き。

しかし注目すべきは、3人の審議委員が1%への利上げを提案しているところ。9人中3人が利上げを提案したが、否決されたという事実です。3人のうち、2人は利上げを元から提案していましたが、今まで中立的な方も今回利上げ提案になり、変化したことを感じさせます。

物価見通しは上方修正へ

その一方で、物価見通しは上方修正になりました。今のところ、2026年度の物価見通しを1.9%から2.8%になっています。つまり、
・「金利は動かなかったが、物価は確実に上がる」
というシグナルが同時に発せられたと考えています。

今回の決定後に、
・円安が進み
・長期金利上昇
となりました。動きが活発になっています。ここで、
・消費税部分的減税
・ガソリン補助など
が決定されると、一時的に物価は落ち着きます。しかし、その後には
・長期金利上昇
が発生するでしょう。そうなると、結果的には
・円安誘発
・その後、物価上昇サイクル発生
となる可能性が高くなるのです。

コスト上昇の想定が続く

そのため、コスト上昇については継続することを予想しながら経営することになります。本当に終わりがない状態が続きそうなのです。かなりネガティブな予想ですが、日銀の政策が
・後追い
が基本となっているので、インフレ加速したときには、対応遅れが発生することも想定しなければなりません。

6月利上げ予測

次の日銀の会合は6月。さすがに「利上げ」するだろうと思われています。利上げに踏み切るわけです。現在の政策金利
・0.75%→1.0%
になると予測されています。個人的には6月の利上げでも遅いと思っていますが、この予想通りになりそうです。

ここまで金利が上昇してくると、個人の住宅ローンなども
・固定金利への借り換え
を検討する人が出てきました。借り換えの相談も増えています。しかし、新しく住宅を購入する人に聞いてみると変動金利の50年住宅ローンを組んでいる人もいるので、温度差はまだあると感じています。

まとめ

今後、物価は上がり、金利もいずれ上がる。その前提で、今できることに手を打つしかなさそうです。そのために、再度
・原価の見える化
・損益分岐点
・安全余裕率(現在の売上高が損益分岐点をどれだけ上回っているかの指標)
を数字で把握しておくことでしょう。

こうした地道な備えが、環境変化の土台になります。

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