「出会い」と「関係性」
生涯で言葉を交わすほどの出会いは約5,000人。その中で、顔と名前、背景まで明確に記憶しているのは約1,000人。さらに、本当の意味で「友人」や「味方」と呼べるのは、わずか30人。この数値はいろいろ諸説があります。人によって、仕事の種類によって違いが出るでしょう。ただ、名前が一致する人の数や信頼関係が継続する人数はさほど変わりはないのではないでしょうか。
人数の多い少ないを競うわけではなく、人生の時間はある程度限られていますし、制約があるという意味で取り上げます。
法則性がある
一見すると、SNSで何千人とつながることのできる時代において、少なく感じるかもしれません。しかし、これは脳の認知能力と、人生という限られた時間の「実感値」に基づいた数値だと感じます。ビジネスにおいても、ホテルのドアマンが顔と名前を一致できる人数は
・3,000人〜5,000人
と言われています。トップレベルのドアマンの数値です。そこから考えても、通常ならば1,000人〜2,000人に落ち着くでしょう。
生活している国の人口が多くても、このような人間関係の数値はあまり変わりません。場所と時間の制約があるからです。このような限界値を知っておくことは何をする上でも大事だと感じます。
5000人という有限な母数
「一生で出会う人は無限にいる」と錯覚しがちですが、実際には週に1人の新しい出会いを積み重ねても、60年で3,000人程度。少し活発に動いたとしても5,000人程度が現実的なラインです。営業職などはさらに多い数にはなるでしょう。この母数を広げるには、データを保管し、思い出せる状態にしておくことが必要だと感じるはずです。名刺交換をしても、思い出せない人もいます。それをなくすためにも、記憶を引き出せる仕組みは構築しておきたい部分です。
1000人の記憶リスト
5,000人と出会っても、脳がその人物の顔と名前、そして「何をしている人か」というタグ付けをして保存できるのは、およそ1,000人が限界だと言われています。残りの4,000人は、残念ながら何もしなければ記憶から消えていきます。
このリストにある人については、思い出せることと、接触を続けることが意味があります。接触がなくなれば、自然消滅になるだけです。
30人のコアな関係
そして最後の「30人」です。1,000人の知人リストの中にいても、利害関係を超えて協力し合えたり、本音で議論できたりする相手は、全体のわずか30人程度。多い人でも80人程度です。いわゆる親族関係のような付き合いになります。
ビジネスでは、この30人の方々は「支えてくれる人たち」であり、「何も言わず支援してくれるパートナー」であり、「苦言を呈してくれる理解者」だと感じます。また、10年、20年、30年と長い付き合いができる人たちです。
まとめ
人間関係は個人差があります。どれがベストなのかは判断できません。しかし、スムーズな関係性を構築している人たちもいます。そこには、長年をかけて築き上げてきた関係性があります。コアな関係も意図的にできるものではないかもしれません。自然な流れや、自然な関係から最終的にできあがったものなのかもしれないのです。年初にそんなことを考えていました。
このWebサイトも年間365回更新を続け、15年間が過ぎ、16年目に入りました。どこまで関係性が構築できているかはわかりませんが、今後もお届けできるようにしていきます。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆
