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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
12月に入ってから
12月に入ってからニュース記事をたどっていくと
見えてくるものがあります。
12月9日
最初は、12月9日の記事。
【倒産件数3か月連続増加 飲食店は年間最多ペース】
帝国データバンクの調査。
消費税アップによる節約志向で飲食店の倒産は最多ペースに
なっているようです。
12月に入り、忘年会シーズン突入でしたが、12月の平日は
「タクシーの台数を減らしている」といった声を地方で
聞きました。
それを元に他のエリアもヒアリングしていますが同様な
状況でした。
SNSなどを見ても、飲食店の方が頻繁に投稿しているように
見えるのは私だけでしょうか。
自動車販売のセールスからも突然電話がかかってくるようになり
状況が推測できます。
売れなくなると電話するようになる、という典型的なパターン。
おそらく売れていないのでしょう。
12月14日
12月14日の記事。
ポインセチア安く クリスマス向け 家庭の需要低調
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53333280T11C19A2QM8000/
ポインセチアの価格が去年より下がっています。
2割り程度安くなっているとのこと。
解説では家庭用の需要が低調と。
ポインセチアは来年のクリスマス時期には使えません。
今年だけの装飾品になるので、これが「贅沢」と
判断していると思われます。
・何回使えるのか
・いつまで使えるのか
といった判断軸は、花を購入するときに出てくることが
少なかったのですが、今はこうした決断が増えている。
そう判断しています。
消費マインドの冷え込みは一気に来ると感じます。
12月18日
飲食店の大手「大戸屋」が話題になっています。
12月10日に放映されたガイアの夜明けで取り上げられました。
その内容が、プラスの方向ではなく、マイナス論調。
ネガティブな印象を持った人がほとんど、というデータも
出ているようです。
大戸屋はこの数年で戦略ミスも起こっています。
値上げ失敗が記憶に残っていることのひとつ。
今回は更にイメージがダウン。
業績も下がっているところで追い打ちをかける状況に
なっています。
大戸屋HDは20年3月期の最終損益予想をトントン(前期は5500万円の黒字)まで下方修正した。既存店売上高の推移をみると、ランチを中心に「マクドナルド」「丸亀製麺」といった低価格帯チェーンへの顧客流出がうかがえる。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53483340X11C19A2DTA000/
ニュースでは、低価格帯チェーンへ顧客が流出していると
解説されています。
もともと大戸屋は「ひとり」で来店される率が高い飲食店でした。
そのため、こうした低価格帯へのシフトも急に起こるというわけです。
まとめ
このようにニュースを定点観測し、細部を積み重ねると
大きな流れを感じることができます。
ひとつひとつは本当に小さい事象。
大きなマイナスでもありません。
大きなネガティブでもありません。
しかし、その集合が経済をつくっていきます。
まだクリスマス商戦が残っているので情報を集めていきますが
年始からの経営の環境を想像すると決して明るいとは言えない。
いまからネガティブ環境を想定しておくことだと思います。