人を育てるには、要点があります。

ひとつは関係性。

教える側と教えられる側の関係性です。

下記の質問が来ました。

何か仕事を指示した仕事に

対して結果報告させています。

結果が、思うように到達しない

ときに「もう少し考えて」と言うと

「じゃあ、どうやればいいか教えて

ください!」と言う社員に、考える

癖をつけるにはどんな話し方をすれ

ばいいでしょうか?

私が感じたのは、何を言うか、より

この社員さんとの関係がどのような状態なのか、

ということです。

上司部下の関係性は下記のとおり

1)師弟関係

2)尊敬関係

3)信頼関係

4)不信関係

4つに分けられます。

1)、2)の場合は、上司の言っていることは

素直に受け入れられるはずです。

3)の信頼関係の場合は、

「もう少し考えて」と聞く前に

「前より、進んでるね。いい感じだと思います。

この仕事をしている人で、最高レベルの人は

どのくらいの内容をやっていると思いますか?」

と聞いて、上には上があるということを

認識させるのも方法のひとつです。

上には上があるのを認識できたら、まだ

やるべきことがある、というのを考えはじめる

はずです。

そこで、ようやく

「まだ、他に考えられる?」

「どう?まだ上を目指せるかな?」

「お客様のために、最高のアイデアをだせるかな?」

と聞いていきます。

4)不信関係に関して

「じゃあ、どうやればいいのか教えてください!」

と言う社員さんとは、信頼関係が薄いです。

不信感を持っていたり、漠然とした不安を感じていたり

します。

何かを教育する前の段階、スポンジに含まれている水分を

きれいにしぼって、素直な関係をつくりあげることが先です。

自分のやっている仕事のことを理解してくれない、

と思っていることが多いので、やっている仕事の内容、

がんばっているところ、工夫しているところを

1対1で時間を取って聞いてあげることです。

何を言うか、というトークに気を取られずに

具体的な関係性で相手がこちらの話しを吸収できる

体制なのかを確認し、構築してあげてください。