【質問を増やす】
という内容を書きましたが、さらに
具体的に解説しようと思います。
質問とは、表面的な内容を問いただして
いますが、裏側には、
【答える人の頭の中】
をさぐっています。
たとえば、
1)質問にすぐ答える人は、記憶した答えを
述べているだけ。考えていない、
と考えます。
こんな人には、本当に思考ができないのか、
苦手なのかを確認したくなります。
そこで抽象的な質問をはさみます。
「ところで、将来はどうしたいのですか?」
と質問をして反応を見ます。
思考が苦手な人は、ここで黙り込む。
沈黙がつづくわけです。
考えている人は、逆に質問が飛んできます。
『将来とは、仕事のことですか。個人のことですか?」
と詳細を確認しにきます。
ここからが、相手の裏側をさぐる領域。
「個人的なことでいいですので、どうぞ」
と進めます。
思考が浅い人は、ここから返答できなくなる。
思考が深い人は、少し間があいて
『将来ですか、・・・仕事ができる人になりたいです』
と答えるので
「(仕事ができるとは)具体的には?」
とたたみかけます。
答えられないケースも多いので
「お手本としている人はいますか?」
「ライバルは誰ですか?」
と助け舟を出しながら聞いていくのです。
ここで具体的イメージを持って返答できる
人は思考が深い人。
あいまいな返事、もしくは途中で沈黙されたら
そこで思考がストップしている、ということ。
そう判断します。
私は、このあたりを厳密に判断しようとは
していません。
面談の状況や、相手の緊張度合いなど
環境変数がいくつもあるからです。
しかし、根本の部分
考えることができる
考えることが好き
考えることができない
考えることが苦手
といった部分はつかめるわけです。
わかったところから相手の教育を
スタートさせると成長プロセスを
間違えることがありません。
どの部分からスタートさせるのか、
どこまで負荷をかけても大丈夫なのか、
最初の段階でつかんでしまうのです。
一度、現場で検証してみてください。