日本では、事業の約4割は【製造業】で
占められています。
先進国で、製造業のウエイトが大きい国は、
少ない。
他には、イタリア、ドイツぐらいでしょうか。
ほとんどの先進国は、金融、サービス業の
ウエイトが大きいのです。
では、日本の特徴である製造業。
どれくらいの事業所(工場等)があるのでしょうか。
(平成21年工業統計表2009「2011年発表」から
作成した資料を元にしています)
データ元: http://goo.gl/9kB89
↑
製造業の事業所総数は
【23万5817カ所】
あります。(従業員4人以上)
その中で大規模(大工場)と言われるのは
300人以上規模。
その数は、合計で
【3,428カ所】
です。
内訳は
300〜499人:1,738カ所
500〜999人:1,016カ所
1000人以上: 494カ所
なのです。
全事業所の中で大規模な事業所の割合は
3,248/235,817→【1.4%】
で70カ所に1つが大規模事業所に
なるわけです。
グラフを見るとわかりますが、製造業は
規模別にきれいにピラミッドを築いていることが
わかります。
それだけ、タテの連携が強かったことがわかります。
「ケイレツ」と呼ばれ、ひとつの会社のように
機能していたのです。
これだけの規模を誇っている日本の製造業。
現在は弱さばかりメディアでは取り上げられてしまいます。
円安や人件費、コスト、さらには税率の問題で海外に
生産拠点を移す企業も多い。
そんな中でも、日本生産でも生産効率、利益率が
高い工場も見受けられます。
例えばパソコンの製造。
イメージとしては、中国生産にすべてなったかの
ような感覚ですがそうではありません。
ヒューレットパッカードの昭島工場は、
中国で生産するより利益率が高い、
と言われています。(約10%)
また、NECの米沢工場でのパソコン製造では
一人当たりの生産性が中国の3倍になるようです。
レノボと提携後、中国からわざわざ視察に来ている
ようです。
このように、まだまだ製造業の裾野は広いので
知恵をプラスすれば可能性があります。
また、為替が円安になれば現在の韓国のように
輸出が復活することも予測できます。
将来を見据えた経営が必要だと感じます。
参考資料
↓【産業別 大規模事業所数2009】↓