不動産業界の慣習が独特過ぎるため
是正が入っています。
「国土交通省が不動産業界団体に通知。
取引意思のない物件を広告したり
成約物件をサイトに残したりすることは
宅地建物取引業法などに違反すると通知し
業界の悪弊を一掃する。」
と出ています。
不動産は、商品が1個しかないため、人気の
物件に偏りが出ます。
そのため、問合せを増やそうとすると
人気物件の有り無しで大きな違いが出てしまう。
そんな中、昔から成約物件を掲載する、という
慣習が残ってしまっている業界なのです。
通常考えれば、おかしな話で悪弊なのですが
他がやるなら、うちもやる、という感じで
まだ続いているようです。
似たようなユーズド品(中古品)の販売では
成約した商品を掲載する場合は「成約済み」と
記入されています。
不動産業界では、成約済みという文言を
掲載するのに時間をずらしていると思われます。
不動産の場合は、人生において数回しか
契約をしないので、大きなクレームにならなかった
ということが、悪弊を残したままになっていたのでしょう。
今後は、透明性が当たり前になり悪弊もなくなって
いくと思われます。
ビジネス的に考えれば、悪弊が残っている業界だからこそ
やりやすい、ともいえます。
透明性を打ち出し、正直に商売を営んでいれば
それが差別化になるからです。
悪しき慣習が残る業界ほど、シンプルということです。