【fjコンサルタンツ365日Blog:3515投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳 執筆
モノを買わなくなった理由は複数ある
モノを買わなくなった
と言われて久しくなります。
モノを買わなくなったのは単に
・裕福になった
からだけなのでしょうか。
他にもあるように感じます。
その点を探ってみます。
買わないのは買いたいものがないから
モノが家の中にあふれ、裕福と言われる生活になってみると欠乏感が薄れてきます。
「ないから欲しい」という欲求が薄れてくる、ということです。
そうなると、所有するという競争レースも段々となくなりつつあります。
こんな状態では
「買いたいモノがない」
という心理状態になる人が増えるのです。
別に欲しいモノもないし、という境地です。
これは年代に関係なく存在しているのが最近の特徴です。
子どもの頃から欠乏感を感じなかった世代ほどこの感覚は強いかもしれません。
いつでも手に入る、という安心感がある人ほど、買いたいものがないと言っているように感じます。
買わなくても時間をつぶせるから
買うという行為は
・時間を潰す
行為でもあります。
余暇というのはある意味、時間をどう使うか、時間をどのように過ごすかということです。
好まれるのは、
・潰す時間 対 コスト
が安い内容です。
映画ですと1800円で2時間なので時間あたり900円といった
時間コスト計算を考えていたのです。
しかし、動画や音楽が無料になりコンテンツは無限大に手に入るようになりました。
となると、時間をつぶすのにお金を払うのがバカバカしいことになっているのです。
マンガを読むのも以前はマンガ本を購入するしかありませんでした。
これがマンガ喫茶ができたことで時間当たりのコストが下がっていき今ではマンガアプリで無料で読むことができる時代になってしまっています。
買う以外の選択肢が増えたから
人は買うことが目的ではありません。
買うことによって得られることが目的です。
所有ではなくても目的が達すればいいわけです。
一時的に手元にあれば目的が達成できることがあるのです。
その場合、過去は購入以外に選択肢がありませんでした。
これがレンタルが出てくると一時的な利用だけが可能になっています。
他にもシェアによって個人間で貸し借りができるようにもなっています。
ようするに買うという選択肢以外が増えているのです。
分散化です。
このため買うことが減るのは当然の成り行きです。
まとめ
このように、複数の点考察するとで買うという行為が減少したことが理解できます。
今後もこの流れは広がります。
買っていただくだけでは過去と同じ収益を上げることは難しくなります。
他の手を考えていくことです。