【fjコンサルタンツ365日Blog:3517投稿目】
キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCCを)とは
・仕入れ現金投入から販売代金回収までの日数
のことです。
この日数が短いほどキャッシュフローに余裕が
できます。
逆に日数が長くなればなるほど、資金繰りが
厳しくなり運転資金が枯渇してしまいます。
そんな時、運転資金不足を一時的に補うために
・運転資金借入
が発生します。
金利というコストが追加で必要になってくるわけです。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルが長くなれば
なるほどコストも増えていくということです。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナスの会社
通常はキャッシュ・コンバージョン・サイクルは
プラス日数になることが普通です。
しかし、世の中にはこのキャッシュ・コンバージョン・サイクルが
マイナス日数になる会社があるのです。
このキャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナスということは
仕入れ代金を支払う前に販売代金が手元に来ることです。
そうなると資金繰りに苦労しなくなります。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナスの
会社は
・Apple
・Amazon
です。
Appleではキャッシュ・コンバージョン・サイクルが
・マイナス20日程度
Amazonではキャッシュ・コンバージョン・サイクルは
・マイナス30日程度
になります。
商品の支払い20日〜30日前に商品の販売代金が入金されて
いるという状態です。
そのためApple、Amazonという企業では
・設備投資
・研究開発費
が潤沢に使えるようになったのです。
他社より先に先行投資ができる環境をつくりあげ
1歩先へと到達させていたわけです。
簡単にキャッシュ・コンバージョン・サイクルをマイナスにできる
実はキャッシュ・コンバージョン・サイクルを
改善するのは難しいことではありません。
会社の規模に関係なくできるのです。
それは、あることをすれば可能です。
具体的にはお客様に
・前入金(全額)
していただくことです。
受注→前入金→納品→支払い
というサイクルにしてしまえば資金繰りで
苦労することはないのです。
この考え方、異常に見えますが実践している
企業があります。
前入金を実現した経営者の方と話しをした時
「前入金をするだけの魅力がなければならない」
と言っていたのが印象的でした。
商品・サービスの差別化をすればするほど
資金繰りでは楽にできるのです。
このあたりのノウハウを開示されている方は
少ないように感じます。
しかし、商売人に徹している人ほど敏感な
分野です。
一考の価値があると感じます。