【fjコンサルタンツ365日Blog:3665投稿目】〜3ヶ月で1冊分の知識転移〜
社内へも気を使う時代
「使わないともったいない」という
気にさせること。
お客様向けの話しではありません。
社員・スタッフ向けの話しです。
昨年(2018年)から働き方改革が
唱えられています。
今年(2019年)の4月から有給休暇
10日間に対して5日以上の取得が
義務付けられます。
その対応準備に追われている会社も
ありますが、大手ではユニークな
制度を取り入れるところも出て
きました。
いわゆる「社内に気を使う」会社が
出てきたということです。
時代の流れを感じます。
営業日5連休取って5万円の手当支給
オリックス株式会社は営業日5連続で有給を
取得すると5万円支給される制度を施行して
います。(リフレッシュ休暇取得奨励金制度)
使えるのは年間1回。
全社員が対象。
実際にこの制度を利用したのは3,500人
(制度導入 初年度)。
オリックスの社員は約33,000人なので
1割以上が利用したことになります。
今まで有給休暇を「使わなければ」と
思わせる制度は見かけたことがありません。
この制度だと
「使わないと損」
という気持ちにさせます。
「使わないともったいない」という気持ちに
もさせてくれる制度です。
会社が社内にもお客様同様に気を
つかう雰囲気になっているのを
感じる事例です。
有給取得時の後ろめたさもあるけれど
有給休暇の取得はある種の
・後ろめたさ
を感じる事項です。
有給休暇の申請を上司に持って
行くときに緊張するという人は
後ろめたさを感じているのでしょう。
私にもそうした記憶があります。
ただ、有給休暇の取得には後ろめたさ
だけではありません。
人によっては、有給休暇を取得して
いないことで「がんばっている」こと
をアピールする人もいるのは事実です。
中には休日出勤の振替休日さえ取得
しようとしない人もいるくらいです。
ただ、今後はこうしたがんばっている
アピールは会社にとっても、一緒に
働いている同僚にとっても迷惑な
行動になります。
何のメリットも生まない行動として
みなされることになるのです。
リーダーがつくるべき雰囲気とは
今後は、残業もほどほどに有給休暇も
取得しながら、計画通りの結果を出して
いくという雰囲気をつくることです。
そうでもしなければ、有給休暇の消化は
もとより休日出勤の振替休日も減って
いくことはありません。
そんな雰囲気を理解している大企業が
有給休暇を取得しやすい状況を制度と
してつくりだしているわけなのです。
リーダーは自分の部署がどのような
雰囲気なのかを察知しなければなら
ないのです。
「有給休暇、申請しにくい・・・」
「休みも取らずにがんばっているのに・・・」
といったスタッフが1人でもいるなら
敏感に状況を把握することです。
有給休暇をほとんど取得している会社では
「有給休暇も取れないの?」
と言われるような社風になっています。
結果と休暇には相関関係がない、という
ことです。
その点だけは押さえておきたいところです。