【fjconsultants365日Blog:3,709投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜
また仕事がパンクする
「お客様に言われたら断れないだろ」
「断るなんてできるわけないだろ」
「なんで断るんだ」
「社内もお客様だと思え」
と仕事を受ける立場にいる時に
どんな仕事でも請け負ってしまう人が
います。
常に青信号で赤信号がありません。
そんな人がリーダーだとチーム内は
いつも「仕事がパンク」している
状態が常態となっています。
チームのスタッフからリーダーを見れば
「なんで選ばないんだろうか」
「どうして断らないんだろうか」
「なぜ優先順位をつけないのか」
という疑問を持たれていると思います。
そうした断れないリーダーの生態を
見極めていきたいと思います。
仕事がなかった経験がある
断れないリーダーにはいくつかの
パターンがありますが
「仕事が極端に少なかった経験」
をしている人がいます。
仕事がない状態を経験しており
その時の辛さを仕事を無限に引き受ける
ことで復讐しているスタイルです。
「あの時は、仕事がなかった」
「仕事がない辛さを知っているのか」
「仕事を干されるのとどちらがしんどいと
思っているのか」
といった発言が目につくリーダーです。
自分の辛かった体験と現状を比較しながら
生きているというスタイル。
仕事がない状態より仕事をパンクしている
状態の方が良いだろ、といった究極の選択を
しているともいえます。
これは経営者の方にも多いパターン。
仕事が極端に少なかった時代を過ごしている
人ほど、会社のキャパシティを考えずに
仕事を受注してしまうのです。
当然、社内はパンクしてしまいクレームが
多発する事例を見たことがあります。
仕事がないよりは仕事は多数あった方が
良いですが限度があると感じます。
仕事を断る勇気がない
断れないリーダーにはもうひとつの
特徴があります。
性格的に
「仕事を断る勇気がない」
というものです。
一度、仕事を断ると次の仕事が来なくなる
のではないかという不安があるのです。
断ることで仕事がなくなると、メンバーを
路頭に迷わせることになり迷惑をかけると
考えているわけです。
だから、どんな小さな仕事でも断らない、と
決めているのです。
取捨選択ができない、のではなく、もともと
取捨選択しないと決めているということ。
人に迷惑をかけることが嫌なので、それを
最優先に回避していることになります。
これでは、部分的に回避はできますが
チームがパンクするという問題は回避でき
ません。
ここが問題になっているのです。
パンクさせるのはリーダーの責任
結局のところ、仕事をパンクさせる
のはリーダーの責任です。
リーダーの価値観で仕事を無限に断らない
というのもおかしな話ですし、断る勇気が
ないことでパンクさせるのも個人的な都合
でしかありません。
リーダーは全体最適できる視野を持ち
勇気を持って行動することになるのです。
メンバーのため、という判断も時には
全体をマイナスな方向へと導くことを
知っておいて損はないでしょう。