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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
半歩先を読むには
将来を読み解く。
半年先を予想できる。
半歩先が明確に描ける。
そんなことが完璧にできれば苦労しない。
しかし、先を読み解く答えはどこにも落ちていない。
業界の将来、競合他社の今後の計画などは、
企業情報を集めながら編集し、予測していくこと。
そこに尽きます。
では、どのような企業情報を集めていけばいいのでしょうか。
今回は情報のポイントを探っていきたいと思います。
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企業情報でも隠せない部分がある
企業は情報を隠したがる。
当たり前のこと。
情報が漏れれば他社にマネされるから。
もしくは、他社に先回りされる恐れもある。
だから、情報は必要最低限しか出さない。
しかし、あることを求めているときだけは貴重な情報を
表に出すことがあります。
それは何か?
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それは求人情報
隠すことができない情報のひとつが求人情報。
求人情報は人財を求めているので、ある程度の情報を
公開しながら募集しなくてはならない。
そのため、企業は求人のための情報には正確な情報を出す
ことが多い。
企業規模から売上など最新情報が出ていることがある。
また、募集している職種から将来のビジネスが透けて見える
こともあるのです。
なぜその職種を募集しているのか
ある会社を見ていたら
・○○技術の人募集
という求人が出ていました。
その職種が本業から少しはずれていた内容だったので
目についたのです。
「ひょっとして、この会社、次は○○を新規事業にするのでは?」
と頭に浮かんだのです。
それが競合他社なら、業界の変化を素早くつかむことができます。
また、他社に追随することも可能でしょう。
拡大か縮小か
求人を見ていると
・業務拡大
で募集していることがあります。
これは、本当に業務拡大なのか怪しい内容の求人もありますが
本当に拡大しているときは、その会社の将来性が見えてきます。
特にメイン事業が伸びるときは、即売上が上昇していきます。
新規事業の部署の場合だと将来性が期待できる結果が出ていることが
予測されます。
オフィス移転も情報源
「競合他社がオフィスを移転しました」
と情報が入りました。
これも貴重な情報です。
オフィスの移転は
・拡大
・縮小
のどちらかです。
移転先のオフィスが広くなったのか、狭くなったのか、で
その企業の状態、その支店の計画が見えてきます。
拡大に走っている場合には注意が必要ですし、撤退を視野にいれた
縮小の場合、こちらは積極的なビジネスをすることも考えるべきです。
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まとめ
このように、企業情報は経営戦略を立てる上で宝庫です。
小さな情報から将来を読み解くことができれば経営戦略の
成功率も高まります。
これは日頃からトレーニングしておくことです。
特に上場企業の公開情報を読みながら想像するトレーニングが
もっとも手軽だと思います。
そうすれば小さな情報から敏感に反応できる人になることが可能です。