【fjconsultants365日Blog:3,950投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
人間関係いろいろあります
社内の人間関係っていろいろあります。
近い存在だから致し方ありませんが、さまざまな人間模様が出てきます。
それ自体はわるいことではありません。
自然なことです。
しかし、こじれたことが発生したときにリーダーがどのような姿勢を見せるかで事態は収束もしたり、炎上したりもします。
どうしてでしょうか。
今回はその点を追求していきたいと思います。
勝手なことをされた
社内で仕事を起因とする人間関係トラブルは発端とする出来事が必ずあります。
最近起こったこともあれば、中には10年前のことを持ち出してくることもあります。
結局は時期の問題ではなく、何かをされたことが原因なのです。
たとえば
「勝手なことをされた」
「仕事の流れを崩した」
「プロセスのルールを守らない」
「やるべきことをやっていない」
「約束したのに守ってくれない」
といった内容です。
こうしたことが要因で相手に対して「信用できない」状態に陥るのです。
そうなると仕事には支障が出ますし、効率もわるくなります。
そのような状態になった時にリーダーは何をすればいいのでしょうか?
謝らないとき
社内の人間関係トラブルが解決しない理由は、トラブルの起因になった
出来事が解決されていないことです。
単純に問題を発生させた人が謝っていないことが問題。
それがなければ何をしても平行線。
トラブルの双方から意見を聞き続けても解決することはないのです。
この点は外さないようにすること。
リーダーはここから目をさらさないこと。
逃げないことです。
あのような人を認めるのか
問題を発生させた人を謝らせないとどうなるのか。
その問題を起こした人をリーダーはかばっていることになります。
中には、
「あんな人を認めるのか」
と言い寄られることもあります。
リーダーの対処とは
こんなとき、リーダーの対処が注目されています。
どう判断し行動するのか。
そこを見られています。
もめ事だけを抽出する
最初に行うことは、双方からのヒアリングですがポイントになるのは「もめ事」をクリアに抽出することです。
複数のことが出てきたり、複雑に絡み合うこともありますが、最終的には一つに絞ることがここではポイントです。
まずはシロクロ判断をつける
ひとつだけに争点を絞ったら、その争点についてだけ
「シロクロ」
判定することが次のステップ。
今回の発端になったことについて、どちらかが問題発生者なので、それを見極めジャッジすることです。
謝る側を謝らせる
シロクロつけたら、問題発生者の方から謝らせること。
反省してなくてもいいので、一旦謝罪するという行為をすること。
これがポイントです。
人間性を否定しない
シロクロをつけて、謝らせるときに注意したいことがあります。
それは双方の人間性を否定しないことです。
今回のもめ事に関してジャッジをして、謝罪しただけであり、その人の人間性が悪いわけではありません。
否定したわけでもありません。
謝られた方を認めたわけでもありません。
このリーダーの立ち位置、ポジションが大切なのです。
行動を是正させる
双方が納得いく形におさまったら再発防止策を一緒に考えるプロセスは欠かせません。
再発防止策は約束、ルールをつくることですが運用できるレベルで定める必要があります。
あくまでも再発防止が目的です。
罰則を与えるようなルール決めではありません。
その点を勘違いしないことです。
行動が是正できる内容で進めていきましょう。
敵味方に分けないこと
こうした人間関係のトラブルは無くならないものです。
注意ポイントは敵味方に分けないこと。
分けようとしないことです。
派閥ができてしまうこともあるので気を使うのです。
争点になっていることはジャッジしますが、人間判定、人間評価をするものでもありません。
この点は当人たちにも言い聞かせて理解させることです。
まとめ
こうした対処についてリーダーにレクチャーしたことがあります。
反応は
「そこまでやるんですか」
「やる必要ありますか」
「面倒に感じます」
「それなら諦めます」
という人もいたのも事実です。
しかし、他の方法はないと思うのです。
人は軽く扱われたくないのが普通ですし、自分が中心にいたいのも事実です。
時間をかける方法しかないと思うのです。
そこが原則です。