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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
やらないしぶとさ
「テコでも動きません」
「何度言ってもやらないんです」
「あそこまで頑固だと何も言う気が起こりません」
こんな場面に遭遇することがあると思います。
こうした場面は大企業でも中小企業でも発生しており
企業規模によって差があるわけではありません。
またスタッフの優秀さにも関係がなく、あくまでも
その個人の個性だと考えられています。
よく考えてみると、この「やらないしぶとさ」というのは、
「しぶとさ」だけにフォーカスすればプラスにもなるのでは
ないかと思い始めています。
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続けるしぶとさ
仕事で成長し、トップクラスに入る人たちは「続ける」ことが
できた人たちです。
「やり抜く力」と表現されたり、
「反復に耐える人たち」と言われたり、
「習慣化できた人たち」と呼ばれています。
「しぶとさ」という単語を用いれば、
「続けるしぶとさ」
と言えるでしょう。
「やらないしぶとさ」と「続けるしぶとさ」を比較したときに、
エネルギー源は同じではないかと感じています。
方向性が違うだけなのではないか、ということです。
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元は同じ
源泉は同じであり、その源泉であるエネルギーの強さも大きい
という共通点があります。
両者ともジャンルで言えば同じ分類に入れることも可能なのです。
ここに気がつけば、組織編成が変化します。
エネルギーが強い人を各チームに配属させることで
「エネルギーのバランス」
を均衡化させることができるからです。
ただ、「やらないしぶとさ」の人は方向が真逆なので最初は
マイナスからのスタートです。
初期は全く動かないことも想定されます。
しかし、方向逆転し、会社と同じ方角に向いたときに一気に
加速します。
持ち前のエネルギーが活かされるときが来るのです。
まとめ
「やらないしぶとさ」を過小評価することは、ある意味もったいない
ことなのかもしれません。
隠れ資産のように考えれば、ポテンシャルに満ちた人財です。
ただ、このような人を方向転換できるかがカギになってきます。
方向性が違うことを深い理解に落とし込むこと。
そこまで対話することだと感じます。
不良社員がトップ社員に生まれ変わるストーリーは聞いたことが
あると思います。
トップを走る方は「エネルギー」がなければそうならないということです。
そのためにも、リーダーが「面倒だ」「手間がかかる」と思わずに、
正面から対話してほしいと感じます。
隠れ人財を活かすのもリーダーの役割です。
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