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まだ解決されない飲食業界の無断キャンセル問題

【fjconsultants365日Blog:3,994投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

損失2,000億円

年末になると忘年会シーズン。
会社や知人友人と忘年会が開催されます。
昨日も地方の繁華街を歩きましたが人が多く
忘年会シーズン突入を感じました。

この時期、飲食店では予約を連絡無しでキャンセルされることがあり
問題になっています。

特に忘年会だと予約する人数が多く、損失も大きい。
こうした無断キャンセル
「No show」
と呼んでいます。

無断キャンセル(No show)の割合は予約全体の1%を
占めており
https://www.meti.go.jp/press/2018/11/20181101002/20181101002-1.pdf

その損害額は年間で
2,000億円
と推計されています。

1日前2日前の予約キャンセルまで含めるとキャンセル率は
予約全体の6%となり、被害額は1.6兆円までになります。

ビストロ

無断キャンセルが発生する理由

こうした無断キャンセルが発生する理由というのは
・複数の店舗を予約していた
というのがあります。

たとえば、接待するために3店舗の飲食を予約して、
当日お客様の好みを聞いて、その中から1店舗を選ぶ。
残りの2店舗には連絡もしない。
そのような使い方をしているようです。

「何をしても許される」と考えて行動して
いるように見えます。
お店側のことを配慮する気持ちはなさそうです。

ワイン グラス

ロスは大きい

無断キャンセルになると、店側は準備していた
・人員
・食材
が無駄になります。
もともと利益率も低い業界なので無断キャンセルの
損失は損益にも直結します。

食材は廃棄処分になることもあり、「もったいない」。
こうした廃棄をフードロスと呼んでいます。

こうした機会損失や食材ロスを防ぐ取り組みも出て
きています。

無断キャンセルが出ないような仕組みのアプリや
前金をいただくシステム、無断キャンセルが出たときに
店側に保証金を支払う内容のサービスなど様々出てきて
います。
他にも廃棄食品を救う目的のサービスもあり、キャンセル分の
食材(食品)をテイクアウトで提供するアプリもスタートして
います。

まとめ

ホテル業界では、前日キャンセルや当日キャンセルは
キャンセル料が発生することは当たり前。
認知されています。

しかし、飲食店の場合は予約の受け付けが主に電話で
行われているので、こうした無断キャンセルが安易に
できてしまいます。

やはり、デジタル化、ネットやアプリからの予約に
なれば無断キャンセルは減るのではないでしょうか。

まだ完全な解決策が出ていない領域なので、課題解決
サービスが新たに出る可能性もあり注目すべき分野です。


【参照】
https://meti-journal.jp/p/8662/
https://www.meti.go.jp/press/2018/11/20181101002/20181101002-1.pdf

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photo by fujiwara takeyoshi
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chiba
photo by fujiwara takeyoshi
藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/