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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

この分野伸びるのか

注目している分野があります。
その業界の最先端の話題は「培養肉」です。
しかし、今回は培養肉も取り上げますが、個人的に
興味のある隣接市場も考えてみます。
近い将来急激に広がるであろうと考えている分野もあわせて
考察します。

培養肉

まずは、ニュースで注目されている培養肉。
培養肉は、可食部の細胞を培養した肉のこと。
シャーレで培養された肉、と表現されることもあります。

シャーレ

技術的には可能であり、大学などの研究室では成功して
います。
ただ、コストが高く、実施の肉より高価格になるため
実用化されていません。

ただ「ミートテック」と呼ばれており投資対象にはなっています。
注目度は高いです。
食料不足を補う技術として注目されているのです。

肉

イメージ戦略が必要

この培養肉は価格が下がり、実際に販売がはじまったあとも
苦戦しそうです。

イメージがよくない。
食べてみたいか?と聞かれると半数の人が躊躇します。
https://www.hirosaki-u.ac.jp/wordpress2014/wp-content/uploads/2019/11/20191108_press.pdf

このイメージを変えるプロセスが必要で、そこに
時間がかかると思われます。
安全性が約束され、美味しさ、低価格といった項目が
浸透するまでに時間がかかるのです。

「培養肉」という名称も他のネーミングに変えたほうがいい。
そう感じます。

植物性

培養肉とちかい存在で、今後伸びる商品は
「植物肉」です。
人工肉とも呼ばれています。

おもに大豆を主原料とした肉のことで「大豆ミート」といった
商品名で流通しています。

なぜ、植物肉が増加するのか?
それは
・健康志向
・菜食主義者(ベジタリアン・ヴィーガン)増加
・食料不足解決
・動物保護

の環境変化が要因。

そこに企業も新規参入し始めています。

生産能力増、新規参入と

植物肉へ企業は投資し始めています。

不二製油は新工場建設で生産能力6割増

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO39578350Z21C18A2TJ2000/

日本ハム、植物肉へ参入。2020年3月から発売へ

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54390190U0A110C2EA1000/

市場規模

植物肉の市場規模(世界)予測は
・2030年には9兆円
で現状は
・2018年:5千億円
です。

これから12年で18倍になると予測されています。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53563700Z11C19A2TJ3000/

安心感がある

植物肉は、大豆を原料としているので消費者にとっては
安心です。

もともと食べている材料を用いているので安心が前提に
あるからです。
そのため、販売しても消費者は違和感なく購入に踏み切ると
考えています。

まとめ

培養肉と人工肉(植物肉)。
消費者への受け入れ速度が普及スピードになります。
培養肉は時間がかかる。
植物肉はすぐに売れる。
そう見ています。
植物肉は「健康的」というイメージも持ち合わせているので
その方面から広がるのではないでしょうか。
熱狂的なファンがつくと普及が加速するはずです。