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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

インフレーションが起こるのか

世界中で紙幣が刷られています。
その量が今年は増加。
膨大な量になりそうです。

まずは日本。

日銀は・・・上場投資信託(ETF)の購入額倍増や企業の資金繰り支援などを決めた。

日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58690940R00C20A5EAF000/

上場投資信託(ETF)は間接的に日銀が上場企業の
株式を購入すること。
企業の資金繰りに対しても有事なので何でもする、と
宣言しました。

世界の主要国でも同様な内容で救済策が取られて
います。

そのためインフレーションの懸念が出始めました。
インフレーションとは

インフレとはモノの値段が上がり続ける状態のことですが、
モノの値段が上がることは、言い換えると「お金の価値が下がる」ことです。
https://www.jibunbank.co.jp/column/article/00156/

もともと日銀はインフレターゲットを定めていました。
物価上昇が過熱するのを防ぐインフレターゲットではなく
物価が上がらないことに対して上昇させようと
インフレターゲットを2%と目標にしていたのです。

2%上昇が「安定した状態」と考えていました。
(参考:https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/articles/20180124.html )
紙幣供給量を増やす施策を5年間続けていたのは
そのためです。
しかし、インフレターゲット2%は未達成。
そこまで上昇しませんでした。

これが、今回の新型コロナウイルスによって経済活動が
止まり、さらに紙幣供給量を増やすことになっています。

膨らんだところにさらに紙幣投入となっている。
これを危惧してインフレーションが発生するのではないか。
さらにはハイパーインフレーションが起こるのでは
ないかと言われるようになっているのです。

でも、インフレだけでは終わらないようです。

木の実

スタグフレーションになるかも

1年後の2021年春頃には世の中がどのように
なっているのか。

想像してみると今から1年間は新型コロナウイルスが
終息せず、経済活動は停滞したままだと推測されます。

外出、買い物、観光も100%まで戻りません。
ワクチンができるまでは、距離を一定に保つ
ソーシャルディスタンスが継続している。

ということは、企業活動も低迷。
売上は下がります。
売上が下がると給与まで影響が出るでしょう。
となると、収入も下がってしまう可能性があります。

収入が下がり物価も下がれば問題ありませんが
そうなるとは限りません。

収入は下がるが物価は上がる。
そんなことが発生するかもしれないのです。

これをスタグフレーションといいます。
スタグフレーションとは

景気が後退していく中でインフレーション(インフレ、物価上昇)が同時進行する現象のこと
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/su/J0293.html

木の実

まとめ

今年2020年、来年2021年は過去の解釈では
断定できない事象が発生するでしょう。

「通常だとこうなる、しかし今回は異常です」
と報道されるようになるのではないでしょうか。

それほど予測の難易度が上がっています。
広い視野で情報を集め、流されず自分で判断できるに
したいところです。