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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

設備投資は減らしても

設備投資は減らしても研究開発の投資は止めない。
それどころか増額。
日経平均株価の採用銘柄のうち143社を調査。

研究開発を公開している32社のうち80%の企業(26社)
研究開発を増額


例年が60〜70%の企業が研究開発を増額しているので
今年の方がアクセルを踏み込む企業が多い。
種マキは欠かしていないのです。

ちなみに設備投資は計画を公開した21社/48社で増額計画。43%が設備投資増額です。
残り60%の企業で設備投資は絞っています。

研究開発「増額」8割:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60318700S0A610C2EA1000/

大企業だけのことか?

この話題、大企業だけの話しだと感じますが
そうではないです。
大企業以外にも当てはまります。

昨日、削減と拡大の話しをしましたが、この設備投資を
減らして研究開発増額は同様の話です。

言い換えれば、【削減と投資】。
どの企業にも当てはまる内容です。
削減と投資は、経営では同時に判断し、同時に進捗させる
項目です。

お金がないから研究開発しない?

研究開発を考えるとき、莫大な投資が必要に感じます。
本当にそうでしょうか?

今回は研究開発の手法について考えてみたいと思います。

研究開発はココから

研究開発の流れは

研究開発とは

①アイデア
②図式化(図面化)
③試作品(ベータ版)制作・提供
④商品化(量産化)

となります。

見るとわかりますが、半分が頭の中の世界で
残り半分が形にする世界。

ということは、研究開発の1/2はコストがかからない。
誰でも、どこでも可能なのです。

毎日ブレインストーミング

ということは、毎日、アイデアを出し続けることも
研究開発のひとつなのです。

集団でアイデアを出し合う手法を
『ブレインストーミング(ブレスト)』
と呼んでいますが、ここでは、『ひとりブレスト』と
言えるのではないでしょうか。

アイデアメモ

おすすめは、アイデアメモを蓄積すること。
整理する必要はありません。

とにかくアイデアを出す習慣にしていく。
思いついたらメモをする。
外にいるときは、自分宛てにメモを送付しておく。

気になるニュースも蓄積させるといいでしょう。
集めた情報を振り返るだけで新しいアイデアが
出てくるものです。

まとめ

研究開発に財務的な投資ができないのであれば
自分たちの頭脳を投資する。
考える時間を投資する。

それだけでも大きな価値があります。

研究開発の人を雇い、研究開発施設をつくれば
新しい商品サービスが出てくるとは限りません。

そこには、結局のところ人が考える、考え出す
というプロセスは欠かせない
のです。

P.S.

31歳社長へ交代。
株式会社サンリオ(Sanrio Company, Ltd.)が話題に
なっています。

創業以来、初の社長交代であり、創業者のお孫さんに
あたります。

コロナ時期の特徴として若手経営者抜擢を
取り上げましたが、サンリオ以外でも益々若手抜擢の
社長交代が加速しそうです。