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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

経営は資金

「経営は資金に始まり、資金で終わる」
もしくは、
「経営は現金に始まり、現金で終わる」
と言われています。

資金繰りは経営者の役割ですが、経営者以外の
リーダーも理解しておかなければムダな投資や
浪費は防げないのではないでしょうか。

現在もそうですが、資金について悩みはなくな
らない。
預金通帳と格闘している
と表現した経営者もいました。

現在は通帳はデジタル化されてきているので
預金残高と格闘する
ことになります。

とかく日本では、お金のことを気にし過ぎると
お金に執着している
と捉えられてしまう側面もありますが、お金を
見ずに経営できるものでもありません。

数字に強くなる、会計に強くなる、お金につい
て知識を増やすには良い時期に来ました。

以前は、キャッシュ・コンバージョン・サイクル
について取り上げたこともあります。

知っておかなければ損をする領域。
今回は資金繰りの側面から考えてみたいと思い
ます。

支払いが延びる

顧客から「支払いサイト(期間)を延ばして
ほしい」という依頼が増える時期に来ました。

なぜ、延ばしてほしいと懇願されるのか。
それは、お客様の手持ち資金(現金・キャッ
シュ)が不足気味だからです。

支払いサイトを延ばすことにより、手持ちの
現金を生み出す方法です。

1ヶ月延期できれば1ヶ月分の支払い予定額が
現金として手元に残ります。

売り上げ(入金)が減少しなければ、残った
現金を他に流用することも可能になります。

しかし、こうした手法は売り上げが減少して
いる企業が選択するので、手持ち資金は、さ
らに減少していき行き詰まるケースもありま
す。

ただ、この手法を使って設備投資に資金を回
している大企業も存在しているのは確かで、
この手法を善悪で判断できない。

切れ味の鋭い手法であることは確かで、リス
クを理解しながら進めなければならないと
感じます。

業界ごとに違う

過去に不況の影響があった業界ほど、支払い
サイトが異常に長いのが特徴です。

通常の支払サイトは、
・納品1ヶ月後支払い
が多いのですが、ある業界になるとそれが
・6ヶ月後支払い
まで延びます。

様々な業界を見てきましたが、こればかりは
業界特有の事情が今でも引きずられている印
象があります。

まとめ

学生時代に珠算に熱中していた時期があります。
たまたま入った珠算塾が熱心で段位まで取得す
るに至りました。
まわりは、日本一になる人もいたので環境とし
ては最高でした。

そのためか、個人的には数字に親近感を覚えます。

数字の羅列を覚えてしまうことも多く、携帯番号
だけでなく、意味もなく会員番号の数字まで覚え
てしまうのです。

それが活かされているのか判断できませんが、経
営の場面では、数字ばかりを見ることにそれほど
苦痛を感じないのはメリットでしょう。

なので、苦手意識がある方は、数字は親近感を覚
えるまで接することから始めてはどうでしょうか。

外国語の語学と同じで、わかるようになったら、
楽しい世界です。

仕事では数字に弱いのは致命的になることもあり
ます。
今後はデジタル化も進みます。
数字の羅列の中に生きていくことになるので、
避けることはできないので早めにクリアしておく
と後が楽になります。