「勝つ」ことに疲れていませんか

マーケティングとは
・競合に勝つこと
・新規顧客を奪い取ること
と感じています。
多くの人がそう信じていると思います。しかしこんな考え方の経営者もいます。

「1人のお客さんが月に2度、行きたいと思って来てもらえればいい。これは勝つマーケティングではなく 負けないためのマーケティングだと思った。」

この考え方に至るまでに、最初から失敗続きだったこの方は大きく勝つことより、負けないで経営を継続することを望むようになったのです。今でこそ成功しているKFC日本です。

日本で最初の店舗は、1970年。ちょうどマクドナルドも1971年にオープンしているので同じ時期です。このKFC日本1号店は、残念ながら開店からわずか半年で閉店。しかも累積で1億円の赤字になっていました。

4号店の神戸・三宮では宿泊代を惜しんで、店に寝泊まりする毎日だったとか。異文化をビジネスにするときには、数年の時間がかかるものですが、当時としては大変だったと想像できます。このようなスタートだと、「勝つ」より「負けない」という思考になるのも納得です。

もともと市場がない場合

海外で流行っていても、日本に習慣がないケースはビジネスとして成立しにくい。特に食文化に関しては時間がかかるのが普通です。ピザに関しても、店を出したが誰も食べなかった、という時代もあったのを聞いたことがあります。時代より早過ぎたケースです。

時代を読むときは、
・需要がある
ことが前提。しかし、ビジネスアイデアを考えるとき、海外で売れているということだけで興奮してしまい、日本に需要があるのかを判断することができなくなることもあります。

ときには負けないという発想で

ビジネスは不思議なもので、勝ち続けると負けることを忘れてしまい、ギャンブルのような決断に至ることがあります。大きな賭けをしてしまうのです。その賭けに失敗すると、今まで累積してきた収益を一気に失うケースもあります。これを止めることはなかなかできません。

しかし、
・負けない発想
を追加して考えておけば防ぐこともできるでしょう。大きな賭けであっても、段階的に進めていけば大きな損失にはならなかった可能性もあるからです。

まとめ

最近だと倉庫を建てる、新たな工場を建てるといった投資に関して慎重になっています。建設費の高騰が続いているからです。完成したときの金額が読めなくなっているのです。このとき、負けない発想であれば、時期を読むことに注力するでしょう。延期することで不確実性が減るからです。こんなとき、思い出すのは、リーマンショック後に建設費が下がったときに、必要のない工場を建てたり、余分に設備を購入した企業のことです。通常の半額で工場の建物や設備が導入できたのです。これも負けない発想のひとつではないかと感じています。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆