【fjconsultants365日Blog:4,305投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
劣化型
デジタルは細かくしても劣化しない。
拡大しても劣化しない。
時間が経過しても劣化しない。
しかし人は時間とともに身体が劣化していく。
仕事では時間と共に能力が後退する。
そう表現しても差し支えないでしょう。
厳密に言えば、仕事の能力の後退は、劣化によるものではない。
まわりが進化しているため劣化したと同じ状態のさらされるだけなのです。
なので仕事における能力も時間の経過とともに劣化すると考えておいてよいのではないでしょうか。
というのも最近感じるのですが、景気が後退するこの時期において能力の劣化が目立つリーダーが目に入ってくるのです。
これを劣化型リーダーと呼んでいます。
もちろんこの劣化というのはまわりの進化に追いつけない現状維持のことを指しています。
なのでご本人は現状維持だから劣化してる意識はありません。
厄介なことです。
能力で勝負をするのではなく
こうした劣化型のリーダーには特徴があります。
ある行動をとり続けます。
自分のポジションを守るためです。
地位を維持するための無意識的な行動とも言えるでしょう。
特徴のひとつが、常にマウンティングをする。
まわりを下げておく。
押さえつけておく。
そうすることで自分が上にいることを証明しているようです。
これは社内だけに限らず、社外の方にも同じような態度をとっているようです。
いわゆる、実力で勝負していない状態。
実力で勝負できないのでしょう。
客観的に見れば能力の勝負では負けを認めた状態と考えて差し支えありません。
しかし本人にとってみれば負けを認めたくない。
そのため防御の行動に無意識に出ているのです。
このマウンティング行動、まわりからは見抜かれています。
直属のスタッフの心が離れていく。
あれだけ心酔していたスタッフが、マイナス評価をするようになる。
複数の事象を見てきましたが例外はないようです。
勢力がためをする
劣化型リーダーの特徴のもう一つは、自分の勢力を広げるために派閥という名のチームをつくりたがります。
とても仲の良いグループを作る感じです。
このチームに入らなければ親しく接してくれません。
距離を置かれます。
「(おまえは)こっち側?あっち側?」
と詰問されるケースもあるようです。
まとめ
こうした劣化型リーダーがいる組織は方向性が分かれます。
ひとつにまとまりません。
社内にグループが複数でき、仕事にも支障が出ます
意思疎通も滞り、情報共有には程遠い状態。
成長する前段階です。
こうした現象は成長している組織にも見つけることができます。
そうなると、その会社の成長はストップするでしょう。
下降曲面に切り替わるのが予測できます。
理由は、劣化型リーダーが市場と顧客に向けて仕事をしていないからです。
どちらかと言えば社内に目を向けて仕事する。
そんな状態。
景気下降の時期、こうした劣化型リーダーは外れてもらうしかありません。
会社の存亡がかかっています。
一時的にもリーダーから外れてもらい、組織への影響を減らすことです。