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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
反発かスルー
「忙しくてこれ以上訪問はできません」
とミーティングで反発されてしまう。
この時期、売り上げを増やしたい企業は多いはずなのに実践できない。
売り上げを増やすには顧客を増やす。
経営者やリーダーの頭には、そう浮かぶはずです。
しかし、現場は反発かスルー。
「忙しいんです」
と繰り返されるだけ。
どうしてこのようなことが発生するのか。
どう解決するのか考えてみたいと思います。
頂上が見えているのか
登山にたとえます。
登山は頂上がゴールです。
頂上が見えているのが普通で、逆算してルートを決めていきます。
しかし、仕事では頂上が見えていない人がいます。
目の前の道だけしか見えていないのです。
その目の前の道が「険しい」「乗り越えられない」と叫んでいる状態が冒頭の会社の状況です。
「忙しくてできません」と言われるのは間違っていませんが、そのままでは頂上に到達しない。
頂上を目指さない、と決断しているのに等しい行為です。
近視眼的な状態から
近視眼的な状態では何時間ミーティングをしていても解決しません。
まずは、近視眼的な視点を変えることが解決へ導きます。
ゴールはどこか。
たとえばゴールが顧客増であるならば、ゴールにたどりつかない状態も想像してもらう。
忙しいのはいいのだが、ゴールに到達しなければ企業は縮小しか選択肢は残されないのです。
それでいいのであれば、現状維持でいけばいいでしょう。
それが望む姿でないのであればゴールを目指すべきでしょう。
ビジネスはシンプルにできています。
視点を変えれば支点が変わり作用が変化するのです。
ゴールが見えれば、やるべき行動が見えてくるはずです。
ミスジャッジ増えてます
余談ですが最近ミスジャッジが増えています。
ある会社では、
「赤字物件があるので値上げするように」
とこの時期にアドバイスするリーダーがいました。
しかし、現場は共感なし、どちらかといえば反発。
そうでしょう。
今の時期に値上げを顧客に要求して受け入れられる確率が低いからです。
値上げはタイミングがあります。
顧客が納得する材料が揃っているときだけです。
去年までは人件費高騰、材料費高騰など納得材料が揃っていました。
今は、顧客が納得する材料がありません。
なので、値上げも方法の一つですが、他の手法で赤字解消を狙う方に比重を高めるべきでしょう。
まとめ
焦って行動して結果は出てきません。
しかし、何もしなければ後退するだけです。
企業が後退したら他の企業に交代させられるだけ。
シンプルな構造です。
ただこのシンプルなことも理解しようとしない人がいるものです。
ただ理解不足で実践しても意味がありません。
まずは理解からです。