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経営では1秒先に通用しない世界がある

fjconsultants Blog:4,517投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

トップマネジメントチームTMT

経営はトップのCEO(chief executive officer)に焦点を当てて考える側面とトップ・マネジメント・チーム(TMT)に焦点を当てるケースに分けられます。
CEOの実力で経営が決定されているのか、トップ・マネジメント・チームによって経営がなされているのか。
大きく2つに考え方があるのです。
ワンマン社長の会社か経営チームによって運営されているのかの違いです。

CEOだけに焦点を当てる場合、経営の成功と失敗はCEO個人の資質に依存していると考えられます。
その点、トップ・マネジメント・チームで経営している場合は、成功も失敗も普遍的な内容が含まれます。
その点を考えてみたいと思います。

組織の大きな失敗の要因について

組織の大きな失敗の要因・・・TMTが過去の成功体験による安心感などにより、内部または外部環境がうまく把握できないバカありか、誤って問題を理解してしまううえ、失敗についても様々な理由をつけて問題視しようとしないこと

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasmin/202011/0/202011_206/_pdf/-char/ja

という指摘があります。
トップ・マネジメント・チームが過去の成功体験に安心してしまっている。
経営の環境を把握できていない。
問題の理解を誤る。
問題視せず先送り。

振り返れば、よく頻出する事象ではないでしょうか。
「絶対にそれはダメ、成功したのはこのパターンだから」
と、過去の成功体験に縛られているトップ・マネジメント・チームの発言も耳にしたことがあります。

経営の判断は正解は事前にわかりませんので、過去の成功体験が正解のときもあれば外れるときもあります。
どちらとも言えません。
しかし、判断するときに『過去は・・・で成功したが、本当に今回はそれでいいのだろうか』と自問自答するのがあるべき姿です。
『成功なんて過去のことだから』と言えるかどうかです。
とはいっても、過去の成功体験が大きいほど捨てられないのも事実です。
大きな成功体験を捨てる勇気を持つのも実力のひとつです。

アンラーニング(Unlearning)

アンラーニングという単語があります。
ラーニングは学ぶ。
アンラーニングは、学ぶを否定することですが、学ばないということではありません。
下記のように

“unlearn”の意味・・・(中略)「すでに学んだこと、とくに悪いことなどを、あえて忘れる」。

https://www.seijo.ac.jp/education/falit/seijo-column/05/index.html

学んだことをあえて忘れることを指しています。
学習棄却と言い換えることもできます。
ビジネスの世界では、アンラーニングを『学びなおし』という意味でも使われています。

ビジネスでは失敗して学びなおすことは多々ありますが、成功して学びなおすことは少ないでしょう。
成功したときには、

・丁寧に成功した根拠を振り返る
・しかし成功体験は忘れる
・変化したビジネス環境を理解する
・学びなおしをする


というpdcaが求められると考えています。

まとめ

今回はトップ・マネジメント・チームとアンラーニングについて考えてみました。
ビジネス環境が大きく変化しているときほど成功体験は通用しません。
その点を考慮しながら、毎回のように「今回はどうなのか」を自問自答したいところです。
その答えはこれだ、とすぐに答えが浮かぶときほど注意です。
すでに固定概念で判断しています。成功体験から判断している場合があるのです。
経営では、『1秒先には通用しない世界がある』と認識しています。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/