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〜不利な状況でも経営を加速させる原理を公開〜

55%で同調し他の意見を覆い隠す

fjconsultants Blog:4,567投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

多数決は正当か

「スタッフの意見を聞いてまとめます」
と返答するリーダーの方がいます。
毎回その内容を聞く度に思う浮かぶ光景があります。
『多数の意見が正しいと考えるのは正しいのか』
と頭に浮かぶのです。

多数派の意見も同調圧力がかかっていたり、情報不足で偏っていたりするからです。
意図的に多数意見へと誘導することも可能。
だからこそ、見極めできる能力がリーダーにはある方が優位だと感じます。

山脈

多数派の形成プロセス

意見はどのように形成されていくのか。
最近、記事に出ていました。

オピニオンの科学(1)
鳥取大学石井晃教授らの理論研究

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73730990Z00C21A7MY1000/

1割の人が誰もが手にする情報を入手できない状態(隔離状態)と仮定。
55%の人が信じた内容を会話やソーシャルネットワークで拡散すると、隔離されていた人たちのほとんど(8割、9割)までも同じ情報になっていくことが結果として出たようです。

この情報を550人以上が信じてSNSや会話で周りに言いふらしたとして計算すると、情報から隔絶されている100人の8~9割までもが次第に同じ情報に染まっていった。集団の55%が信じる情報が同調を招き、一人ひとりの生の声を覆い隠すという結果になった。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73730990Z00C21A7MY1000/

情報は過半数を超えた瞬間に多数派になっていく、染まっていくのが実験でわかったようです。
同調を招くと個人の意見は隠されていく。
そのような現象が発生するのです。

まとめ

『・・・なんていらない』『必要ない』と言っていた人がいても、過半数の人が「これは便利だ」「これは必要なものだ」と言い出したら『必要ない』と言っていた意見は覆い隠されていく。
そんな感じでしょうか。
スマホの出現は、同様の事例だと感じます。

企業組織でも同様な経験はあります。
多数派の意見にするには、とりあえず20%を超えるのが第一段階。
その次が過半数を超えること。
これが第二段階。
その後は、多数派になり全体へと必ず広がります。

この法則を知っておくだけで楽になります。
新しい習慣や新ツール導入は、普及プロセスを知っておくことが大切なポイントなのです。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/