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不正の調査報告書からわかること

不正の事実

不祥事の話題です。日野自動車。約20年の間、不正をしていました。エンジン性能試験の不正です。排出ガスの試験、燃費の試験で不正を行っていたのです。

日野自動車不正 「物を言えない社風」が招いた : 読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220803-OYT1T50303/

調査報告書が公開された

日野自動車から調査報告書が公開されました。ページ数は299ページ。要約版で54ページの分量です。組織がなぜ不正をするのか。不正を20年間もし続けるのか。その理由が見えてくる内容です。再発防止の内容も重要ですが、不正が発生してしまった組織の要因をつかんでおくのも有効なことです。失敗からしか学びことはできない、と称されるのもわかる気がします。

特別調査委員会による調査報告書

https://www.hino.co.jp/corp/news/2022/20220802-003303.html

不正の概要

不正には要因がありますが、いくつかピックアップして、試験の不正概要について見ていきます。下記の内容が時系列の概要です。

  • 試験のスケジュールに余裕がなかった
  • 予想しないトラブルが発生した
  • 定められた測定点で測定しなかった
  • 試験を途中で止めてしまった
  • 試験そのものをしなかった
  • 試験データを書き換えた(測定したかのように)
  • 試験データがないので他のデータを流用した

要因はシンプル

不正が発生した要因はシンプルです。スケジュールが間に合わなかったからです。しかも、予想外のトラブルも発生してしまった。その埋め合わせができず、不正に手を染めてしまったのです。不思議なのは、不正を続けたことです。20年間も不正をし続けてしまった組織の論理は、責任の擦り合いです。組織に優秀な人がいても、組織の規模が大きくても、不正が発生し、継続してしまったことに注目です。

まとめ

近年は起業の不正が明らかになり、調査報告書が公開されています。隠蔽体質が根本にありますが、不況期に無理強いをしたケースもあるのではないでしょうか。余裕がない状態なのでスケジュールをリスケすることができず、不正をしてしまうケースです。30年間の成長なき経済がもたらした現象ともいえるでしょう。

結論ですが、企業経営は透明性が求められます。隠蔽しても必ず外部に漏れてしまいます。企業規模を問わず、同じ原則で動いています。この原則をもとに経営をするだけです。

西松建設で不適切会計9億円 工事原価を付け替え: 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC036HL0T00C22A8000000/

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,953投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆